前立腺ガンこれだけ知れば恐くない―注目の「ブラキセラピー」からホルモン療法まで世界トップレベルの名医による最新治療ガイド の感想

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タイトル前立腺ガンこれだけ知れば恐くない―注目の「ブラキセラピー」からホルモン療法まで世界トップレベルの名医による最新治療ガイド
発売日販売日未定
販売元実業之日本社
JANコード9784408395630
カテゴリ »  » ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て

購入者の感想

2004年7月にDr.Kent Wallnerの著書を、青木学博士と藤野邦夫氏が訳した「前立腺がん、これで全快!」があるが、本書はDr.Peter D.Grimmを代表編者として多くの医師が執筆参加した書を、直後の2004年8月に同じコンビで訳したものだ。章を分け待機療法、摘出手術、外照射療法、ホルモン療法、再発後治療も解説するが、基本的には組織内照射療法(或いは小線源療法)、つまりブラキセラピーを中心に解説したものだ。私も2008年12月に密封小線源治療をしたが、多くの治療法がある中で当療法を決定したきっかけの書だ。3泊4日の病室にも本書を持込み、治療のプロセスを逐一本書で確認したものだ。本書も出版から時間が経ち、その後にHIFU、陽子線、重粒子線、その他新しい治療法が出てきたが、ことブラキセラピーの解説では本書が最適である。手術と同じく早期発見が必要で、体積は60cc以下、PSAは10以下、グリーソンスコアーが6以下が望ましく、前立腺内に限局で被膜外浸潤なし、リンパ節転移なしが必要だ。浸潤、転移があれば手術もブラキセラピーも出来ない。前立腺ガンの特徴は、治療法が多い点、時間的余裕があること、しかるに患者が治療法をじっくり選択する余地があることだろう。施術出来る条件が確認出来たら、手術か小線源療法かよく双方の長所・短所を把握、比較検討することが重要だ。患者自身の負担と副作用の違いは明白だが、その後の再発の可能性まで考慮することも重要だ。摘出手術ならば次に外照射、ホルモン療法が出来、3段構えで対応出来る。一方で小線源療法では放射は目一杯なので、次にはホルモン療法の2段階しかない。開腹手術は負担が大きいし、腹腔鏡下前立腺全摘徐術も医師の経験が必要だし、再発・再燃・転移があり得るなら最初の治療こそ重要で、選択は悩む。結局私はQOLを最重要視し治療法を決め、その方法の経験豊富な医師と病院を選んだ。

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