駅 STATION [東宝DVDシネマファンクラブ] の感想

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参照データ

タイトル駅 STATION [東宝DVDシネマファンクラブ]
発売日2014-02-07
監督降旗康男
出演高倉健
販売元東宝
JANコード4988104082190
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

公開が16才の冬でした。
角川のバラエティでも特集を組んでいました。今も大切に記事を持っています。
公開時に2回見て。その一年後、札幌駅地下にあった150円?の映画館で、30回見ました。それからは、テレビ録画、ビデオ、DVDと買い換えて現在に至ります。
シナリオ本も持ってます。
最初は、高倉健に憧れて見ていました。男として生き方として私のバイブルでした。それが、横浜に来て、見方が変わりました。冬の北海道がそのまま出ているからです。
増毛、上砂、札幌。あのクリスマスのパルコ前。電車通り。そして、自分に子供が出来て・・。今度は、あの「直子」と銭函駅での、子供との別れで、感慨にふけります。一年に一度見る度に、一年間の自分の振る舞いを反省します。それが駅STATIONと言う映画です。サントラも最高の出来です。
冬に札幌に帰るときは、飛行機で聞いて帰ります。
私の人生に寄り添ってくれた映画です。

 若い頃というより、ガキだった頃(中学、高校時代)は高倉健と倍賞千恵子のあわせものでは、「幸福の黄色いハンカチ」や「遥かなる山の呼び声」の方が好きだった。しかし、歳を重ねるごとに、ヒューマニズムより人生の厳しさや悲しさ、孤独を描いた、こちらの作品の方が好きになってきた。

 ガキの頃は何とも思わなかったのに、最近やけに印象に残るようになったは、クリスマスの夜、主人公が誰もいない部屋に帰るシークエンス。第九がBGMに流れる中、一人ストーブに火をつける主人公が悲しい。

 ネタバレだけど、最近、再見してようやく気づいたことがある。それは、賠償千恵子演じる桐子は、高倉健演じる主人公が、元恋人の殺人犯(室田日出夫)を逮捕するために、意図的に桐子に接近してきたのだと勘違いしているのだってこと。主人公にそんな意図は全くなかったのだが・・・・。
 十回以上観て、そのことに気づいた。それまでは、単に元恋人を射殺したから、三上のことを怒っているんだ、とばかり思っていた。いやぁ。実に奥が深いシナリオです。噛めば噛むほど味が出る、そんなシナリオに拍手。

 これって悲しい、悲しすぎる。その桐子の心の動きに気づいた時、ラスト近くで桐子の気持ちが三上から完全に離れてしまった理由が本当の意味で納得できたのでした。

名作といわれる映画は、長い時間経過、時代変化にも耐え、何回も見たくなるものです。制作されてからすでに25年、この映画もそんな作品です。昭和残侠伝などのヤクザ映画の時代からの健さんフアンですが、この映画は好きな健さんの映画を3本上げろといわれれば、間違いなく入ります。新作「単騎、千里を走る」が公開されたので、昨日、またこの映画を見ました。何回見てもいい。健さんといえば、つねにストイックな男の生き方を連想しますが、この作品は珍しく女との絡みが多く、それがより魅力的にしています。3人の女がそれぞれストーリー構成上とても重要な存在になっていますが、とりわけ石田あゆみ演じる直子、倍賞千恵子演じる桐子は印象的。たった一度の妻の過ちを許せない三上との駅での別れのシーン。駅から遠ざかる列車のデッキから三上に泣きべそをかきながら敬礼する直子。正月帰省の際、悪天候で足止めをくらい、大晦日の夜、ふと誰も客のいない居酒屋に立ち寄り桐子と出会うシーン。テレビの紅白歌合戦では八代亜紀が歌う「舟歌」が流れる。カウンターで三上に肩を寄せる桐子、いずれも日本映画屈指の名シーンで日本的情感に溢れている。このあたり、俳優の演技もいいが、脚本が素晴らしい。これからも何度も見るであろう、私にとっては間違いなくマスターピースです。

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