ジンボ・デ・カヴァー3 の感想

原曲をアレンジしたカバー曲は、二番煎じと思うことが多いです。それがインスト曲だと尚更ではないかと。
自分は神保彰さんが好きでオリジナルアルバムや、カシオペアの楽曲を長年聴き続けていますが、この「JIMBO de COVER」シリーズだけは、どうしても上述のような先入観があって、今までずっと手つかずでした。
しかし、ドラマー神保さんのアレンジはとてもカッコいい。今までこのシリーズが未聴であったことを、激しく後悔した次第です。
原曲のアレンジが途中でどんどん派生、いつの間にかオリジナルに…と思うと、最後はきちんと着地。メロディメイカーとしての神保さんが長年培って来たものが、ひとつひとつの曲ににじみ出ている感じがします。このアルバムも、ルパン三世のテーマから始まって、明日に架ける橋まで、どの曲もハーモニーとアレンジの妙を楽しめました。
オリジナルアルバムでおなじみの、エイブラハム・ラボリエルのベース、オトマロ・ルイーズのピアノとのトリオ編成での演奏は、ワンマンドラムオーケストラのライブ演奏とはひと味違った魅力があります。
神保彰さんを知らない人にも、ぜひプッシュしたい。そんな１枚です。
そして自分も、未聴の１、２をきちんと聴かねば！