Android Pattern Cookbook マーケットで埋もれないための差別化戦略 の感想

シリーズ初のカラー本なので、眺める分には楽しいし、いつかこんなアプリを作るぞっていう気分にさせてくれます。

しかし、シリーズ３冊の中では１番サンプルコードの数が少なく、サンプルはあくまでもサンプルなので、自分が望む形に使いこなせるようになるには、ネット情報を調べながら、しっかりお勉強しなければなりません。

私はViewPager実装の参考に使わせて頂きましたが、初心者には「なぜこのように書いているのか」が分からず、お勉強にかなりの時間を使いました。確かにしっかり勉強できたので良かったんですけど。

初心者泣かせではありますが、必読の本だと思います。

なかなかUIパターンを体系化して紹介している書籍が少ないなかで、ユーザー目線でまとめられたUIをパターン化した本です。
経験豊富な技術者が、経験や勘として持っているUIイメージが、図解や実例とともに解りやすく解説されています。
紹介されているものは、どれも「あ、知ってる」といった感じのものですが、あえてまとめて考察するという機会はなかなか経験できないことなので、一読の価値はあるかと思います。
どうしても手馴れた特定のパターンなってしまうUIを、もう一度見直してみるきっかけ作りに良いかもしれません。
サンプルソースは初心者には敷居が高いかもしれませんが、AndroidのUIの実装方法はSDKも便利なオープンソースのライブラリ等も含めて日に日に進化しているので書籍の内容を鵜呑みにもできないものだと考えれば、実装するとなった時にヒントになれば良い程度なので、これで十分と感じます。

最新の Android アプリの標準的な UI デザインのパターンが紹介されています。 Android アプリの一般的なデザインがどういうものなのか知らない、とか、デザインガイドラインをよく知らない、という人が Android アプリの UI パターンを学ぶのに重宝するでしょう。 実際のアプリで使われている UI パターンが多く取り上げられていて、図も豊富ですのでわかりやすいです。 UI パターンを学ぶ、という観点で言えば、プログラマでもデザイナでも、UI/UX を考える人なら誰でも参考になるでしょう。

また、実装方法の説明もあります。 (全ての UI パターンでの説明はないです。) 実装方法の説明は完全にプログラマ向けですが、特に Android アプリ開発の経験がある程度ある人向けになっています。 (Android support library を使った実装の紹介などがありますが、Android support library が何であるかなどの説明はないです。)

全体的にわかりやすくて良かったです。

決して初心者向きではないです。しかし、UIに関するいろいろなノウハウが凝縮されていて大変参考になりました。
ダウンロードサンプルは恐らくエッセンスを強調するためだとは思うのですが、適切なデザインパターンとなっていない点も感じます。
その辺が見抜ける人向けですかね。どちらにせよ著者の苦労が凝縮されている価値のある良本と思います。0