戦争のできる国へ──安倍政権の正体 (朝日新書) の感想

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参照データ

タイトル戦争のできる国へ──安倍政権の正体 (朝日新書)
発売日2014-03-13
製作者斎藤貴男
販売元朝日新聞出版
JANコード9784022735553
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

もしも万が一、安倍晋三氏が、実はもの凄く機転の利いた偉大な人物で、あまりにも政治や憲法に
関心を持たなかった国民に、もっと自分たちの問題として深く考えることを促すために、わざと物議を醸しだすような
支離滅裂な政策をやっているのであれば、どれだけ我々日本人は救われることだろう、ということをまず思いました。
即座にそう思ってしまうほど、安倍氏が総理大臣を務めつつ、着々と進んでいく時間は、悲惨であります。

安倍氏の国家観というのは、非常に深い個人的なコンプレックスを内包しており、例えば田母神氏のような
日本はアメリカと縁を切り、完全な独立国になることを夢見る保守の方たちのマッチョな思想とは根本的に違っています。
安倍氏はむしろ現在よりも、さらにアメリカの舎弟と化し、ジャイアンとスネオの関係をより強化することによって
アジアの盟主的な地位を得られるのだという考えなのです。

これはまさに安倍氏の歩んできた人生そのものと直結しています。
すなわち家系の力を頼りに、一度最悪のトンズラ劇で辞した総理の椅子に、早々に舞い戻れたということ。
それと同様にアメリカの力をバックに持ってこそ、アジアで日本が幅を利かせられるという考えなのです。
真の実力がなくとも、バックに強力な権力さえあれば、相手に言うことを聞かせることができるのだという
幼い頃からの経験が沁み付いているわけです。

国会での議論を嫌い、まともな答弁はしないくせに、無視されると激高して、「私が最高権力者だ」みたいなことを
言ってしまうのは、おそらく本人が意識していないにしろ、幼き頃からのコンプレックスが、ワッと発動するからでしょう。
さてそんな方が、総理をまだしばらく続けていける環境が整ってしまっている日本の未来はかなり暗いです。
これまで「失われた〜年」という言い方をされてきましたが、安倍政権での時代は「マイナスとなった〜年」と呼ばれることに
なりそうです。何も得ないだけではなく、安倍氏の後には、日本をゼロの状態に戻すのですら困難となることでしょう。

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