カシオ 土木測量専業電卓 fx-FD10 Pro の感想

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土木用の電卓と見せかけて、実は最新鋭のプログラム関数電卓。内部演算精度15桁なのでradianでtan(355/226)=-7497258.44と、Canon F-7895SG(18桁)に僅かには劣るものの私には十分。意外にも、(-2)^1.5=-2.828427125iとなり、他社機種の様にエラーで逃げたり(整数を返したり）せずちゃんと答えを返す高性能(a+bi mode)。液晶は非常に見やすく、キーにもバックライトが効き視認性抜群です。金融系の電卓みたいなGTキーは有りませんが、表計算モードを備えるのでCellSum(A1:A99)などを利用して、より便利に集計が行えます。
ちなみに^（乗算）キーやPIを入力するのが大変※1なので、予めF1などに登録しておくと便利に使えるようになります。
※1 [SHIFT][0](catalog)[ALPHA][F6](SYMBL)[F4](空白)↓キー連打で^を選択し入力可能。F1に登録しておけば、[ALPHA][ALPHA][F1]とするだけで呼び出せます。

土木系専門というネーミングのせいか、あまり注目を浴びていないこの電卓。実は土木とは関係ないシーンでも、アウトドアでガンガン使える電卓だった。

・IPX4、IP5Xの防沫、防塵性能
・耐落下122ｃｍ
・液晶バックライト、キーボードバックライト
・アルカリ乾電池仕様　コスパのいいエネループも可

これだけでも屋外で電卓を使用する業務に十分実用に成りうる。さらにfxを冠する電卓だけあって、しっかり関数電卓であり、しかもプログラマブル。
USBでPCと接続してBASIC言語に似たプログラミングコードをテキストエディタで作成後、電卓に転送できたり、SDカードスロット経由で測量機器などのデータを直接読み込めたりとかなり凝った仕様。

背面のデザインは、防水用のロックねじが往年のGショック携帯ことG’zシリーズを彷彿とさせる。

個人的にはここまでの関数はいらない。今後関数機能を省いたもう少し安価なタフネス電卓が出ればと切に願う。なぜならガジェット好きにはたまらない逸品であるから。

消費税が面倒なことになってしまった現在、スーパーなどのちょっとした買い物でも計算できるよう、鞄の中に電卓を入れて持ち歩いている。案外需要はあるのではないだろうか。