出光佐三―黄金の奴隷たるなかれ (ミネルヴァ日本評伝選) の感想

おそらく、多くの人と同じように「海賊と呼ばれた男（上・下）」を読み、
その後に他の出光関係の本を探し、「出光佐三　魂の言葉」と共にこれを購入した。

写真や数表、今では絶版になっている書籍等からの記事の引用とその分析が多い。
研究レポートの様な印象もあるが、写真や数字等、資料が多いのは嬉しかった。

海賊と呼ばれた男、は極めて多くの資料を基に再構成した話であり、
この本も多くの資料を渉猟しており、大筋は同じである（当然だが）。

ただ、一つの事件も事業も、色々な見方があり、海賊〜と全く同じではない。
しかしそれはそれで良いと思う。1つの事柄に、2つも3つも理由が有る事もある。
解釈も幾つか有って良い。

海賊〜を物語、出光佐三「魂の言葉」を格言集、とするなら、この本は資料集か？