週刊 金曜日臨時増刊 検証 暴走する安倍政権 さらば、独裁者 2014年 4/17号 [雑誌] の感想

昔「週刊金曜日」を長年購読していたけど、私は自他共に認める「アンチ安部！」なので即読破した。またこの雑誌購読してみようかな、とさえ思わせた。Thanks．

情報というのは、いつ読んでもいい記事もあれば、今だからこそ読むべき記事もあります。
そういう意味で、ここまで安倍晋三氏だけに突っ込んで特集された、この増刊号は今読むに相応しい内容であると思います。
完全にアンチ安倍の論調かと思いきや、露骨に編集が偏っているわけではなく、新党大地の鈴木宗男氏などは
安倍氏のロシア外交については評価していたりします。
要はあらゆる分野の人が、安倍氏のあらゆる政策に対して、色々と見解を述べているわけで、
それらトータルから見えてくるものから、安倍晋三という人物の実像に迫れるように思いました。

その中で私が強く感じたのは、安倍氏の政治家としてのビジョンのなさ、責任感のなさ、バランス感覚のなさなどさまざまですが、
致命的なのは、要は安倍氏がとことん無能だということです。
そのような人が首相を続けている間も、時間だけは無慈悲に過ぎていき、確実に日本は衰退への道を突き進んでいるということです。
かつてミヒャエルエンデは「はてしない物語」で、虚無という得体のしれない何かが人々の心の中に棲みついた時、
国が亡びるという話を書きましたが、安倍首相の悪政が巻き起こすであろう虚無に、今後、果たして日本人は耐えきれるのだろうか？
という恐怖を感じずにはいられませんでした。
これからの日本の未来を直視したいという方は、今読んでおいて損はない一冊だと思います。