身の下相談にお答えします (朝日文庫) の感想
参照データ
タイトル | 身の下相談にお答えします (朝日文庫) |
発売日 | 2013-05-08 |
製作者 | 上野千鶴子 |
販売元 | 朝日新聞出版 |
JANコード | 9784022617620 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆 |
購入者の感想
社会学なんて専攻するからこんなにめんどくさい性格になってしまったのではないか、といったような、この道にありがちなお悩みに上野先生が明るく答えてくれます。
身の上相談ってのは、大半、身の下相談であり、やっぱり人間ってみんなエロいんだな、とつくづく思わせます。ご指名で上野さんに相談にくるぐらいで、さすがな感じがします(笑)
「性欲が強すぎて困ります」という15歳男子の質問に、「熟女に土下座すればやってくれるかも」と快答。息子の性教育をどうしようか心配する母に、「性教育が必要なのは親」とバッサリ。
そんな彼女が、婚外恋愛の孤独についての悩みにはどんな回答をしたのかというと、”結婚や家庭をゴールとしない大人の恋愛は孤独を引き連れてくる。ひとは孤独を癒すために恋愛するのではなく、恋愛するからこそ他人にどうしてもゆだねることのできない孤独を、心底味わう。だからこそ、わずかな出会いが闇の中の星のように輝く”。うーんこういう詩人な表現に出会うのが、本を読む喜びはだなと唸ってしまいました。
「性欲が強すぎて困ります」という15歳男子の質問に、「熟女に土下座すればやってくれるかも」と快答。息子の性教育をどうしようか心配する母に、「性教育が必要なのは親」とバッサリ。
そんな彼女が、婚外恋愛の孤独についての悩みにはどんな回答をしたのかというと、”結婚や家庭をゴールとしない大人の恋愛は孤独を引き連れてくる。ひとは孤独を癒すために恋愛するのではなく、恋愛するからこそ他人にどうしてもゆだねることのできない孤独を、心底味わう。だからこそ、わずかな出会いが闇の中の星のように輝く”。うーんこういう詩人な表現に出会うのが、本を読む喜びはだなと唸ってしまいました。
明快だなー!
「「あなたが「感じ悪い」と思っているひとにまで、「感じ良」く思われる
必要はありません。」」 痛快です!!!
「「感じが良い」かどうかは、キャラの問題ではなく、関係の問題。
感じの良い関係と感じの悪い関係があるだけ」」
そして、「ほんとうの利他」とはどういうことなのかを、具体例も簡潔に
明快に語られていてわかりやすい。
その他の回答にも共通して共感・勇気が与えられるのは、根本に
上野氏の利他愛があるからなのだなーと思う。
「「あなたが「感じ悪い」と思っているひとにまで、「感じ良」く思われる
必要はありません。」」 痛快です!!!
「「感じが良い」かどうかは、キャラの問題ではなく、関係の問題。
感じの良い関係と感じの悪い関係があるだけ」」
そして、「ほんとうの利他」とはどういうことなのかを、具体例も簡潔に
明快に語られていてわかりやすい。
その他の回答にも共通して共感・勇気が与えられるのは、根本に
上野氏の利他愛があるからなのだなーと思う。