奇想の系譜 (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 奇想の系譜 (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 辻 惟雄 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480088772 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 人文・思想 |
購入者の感想
従来は江戸絵画史の「異端」:少数派として理解されていた個性的な画家達を、「奇想」というキーワードでくくり直し、「『異端』ではなく、主流の中の前衛なのだ!」と主張するために書かれた本です。
扱われているのは、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の6人で、実際にも彼らは江戸時代の民衆から異端視されてはおらず、むしろ歓待されていたそうな。
本書の親本が出版されたのは今から約40年前の1970年で、現在は熱狂的なブームにある伊藤若冲を含むこの6人は、本書が上梓されるまではただの日本絵画史の脇役だったそうで、大変衝撃的な本だったようです。
そのような本が文庫本として手軽に手に入れられることはとても嬉しい。
図版も豊富に入っているし(文庫版なので、小さくなってしまうのとモノクロなのは我慢しなくてはいけませんが)、絵の解説だけではなく、それぞれの画家の人となりや面白いエピソードもたくさん含まれていて、絵画の素人である自分も全く飽きずに、始終楽しく読めました。
「どうやってこんな絵を思いついたんだ?!」と思わせられることが保証されたこの一冊、間違いなくオススメします。
扱われているのは、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の6人で、実際にも彼らは江戸時代の民衆から異端視されてはおらず、むしろ歓待されていたそうな。
本書の親本が出版されたのは今から約40年前の1970年で、現在は熱狂的なブームにある伊藤若冲を含むこの6人は、本書が上梓されるまではただの日本絵画史の脇役だったそうで、大変衝撃的な本だったようです。
そのような本が文庫本として手軽に手に入れられることはとても嬉しい。
図版も豊富に入っているし(文庫版なので、小さくなってしまうのとモノクロなのは我慢しなくてはいけませんが)、絵の解説だけではなく、それぞれの画家の人となりや面白いエピソードもたくさん含まれていて、絵画の素人である自分も全く飽きずに、始終楽しく読めました。
「どうやってこんな絵を思いついたんだ?!」と思わせられることが保証されたこの一冊、間違いなくオススメします。