家族はなぜうまくいかないのか 論理的思考で考える(祥伝社新書) の感想
参照データ
タイトル | 家族はなぜうまくいかないのか 論理的思考で考える(祥伝社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中島隆信 |
販売元 | 祥伝社 |
JANコード | 9784396113964 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
経済学は、日本社会を豊かにすることには成功したけれども、「心の豊かさ」を置き去りにしてしまった。どうすれば日本人は「心の豊かさ」を獲得できるのか。それは、自身と社会との関係性をいかに豊かにするかにかかっており、その出発点として家族関係のあり方をよくしなければならない。こうした著者の声が行間から聞こえたように思いました。
恋人、夫婦、親子、祖父母と孫といった家族関係のあり方を、気鋭の経済学者が社会学、法学、心理学などの知見も動員して論じた好著です。社会の構成単位である家族というものが、価値観の多様化にさらされていろいろな問題に直面しており、現代の家族関係を良好に保つには、家庭のマネージメントが必要、とユーモアをまじえながら主張しています。
『大相撲の経済学』『お寺の経済学』『障害者の経済学』『オバサンの経済学』『刑務所の経済学』を通じて著者が伝えようとしてきたことは、突き詰めてみれば家族の問題であり、「心の豊かさ」を獲得する方法を個々人が考えなければならないという問題提起だったのだと理解しました。
家族を組織論の観点から捉え直し、インセンティブを切り口にして構成員の行動特性を考えるというアプローチは、家族のあり方についてたくさんの気づきを与えてくれます。本書に書いてあることを自分の問題として読むと、身に迫ってくると思いました。
恋人、夫婦、親子、祖父母と孫といった家族関係のあり方を、気鋭の経済学者が社会学、法学、心理学などの知見も動員して論じた好著です。社会の構成単位である家族というものが、価値観の多様化にさらされていろいろな問題に直面しており、現代の家族関係を良好に保つには、家庭のマネージメントが必要、とユーモアをまじえながら主張しています。
『大相撲の経済学』『お寺の経済学』『障害者の経済学』『オバサンの経済学』『刑務所の経済学』を通じて著者が伝えようとしてきたことは、突き詰めてみれば家族の問題であり、「心の豊かさ」を獲得する方法を個々人が考えなければならないという問題提起だったのだと理解しました。
家族を組織論の観点から捉え直し、インセンティブを切り口にして構成員の行動特性を考えるというアプローチは、家族のあり方についてたくさんの気づきを与えてくれます。本書に書いてあることを自分の問題として読むと、身に迫ってくると思いました。