はるひのの、はる の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルはるひのの、はる
発売日販売日未定
製作者加納 朋子
販売元幻冬舎
JANコード9784344024137
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

"ある日、僕の前に「はるひ」という女の子が現れる。
「未来を変えるために、助けてほしい」と頼まれた僕は、それから度々彼女の不思議なお願いを聞くことになり"

「ささら さや」「てるてる あした」に続く「ささら」シリーズの第3弾の連作短編集。前2作と同様に佐々良という街で起こる不思議な出来事を連作ミステリの形で描く。
前2作とは舞台を共有しているだけで、その他の接点はほとんど無いため、この作品だけで十分楽しめる。

著者のデビュー作「ななつのこ」から始まる駒子シリーズと、このささらシリーズは連作短編集という形になっています。どちらのシリーズも好きなのですが、しばらく新刊の出なかったささらシリーズは「人の優しさ」をノスタルジックに描いており、優しすぎるゴーストストーリーについつはまり込んでしまいます。
今回の「はるひのの、はる」もやはりゴーストストーリー。佐々良に暮らす少年の前に現れる「はるひ」と名乗る少女と彼女のお願いを果たす中で出会う幽霊たち。
一篇の短編小説の中で、物語が紡がれ、全体として「はるひ」を中心にした人と時間と命の物語になっています。

「ふたたびはるひのの、はる 前」「ふたたびはるひのの、はる 後」と名付けられた2つの短編は、推理小説で言うと問題編と解決編といったところ。悔しいけれども、この仕掛けにしっかりと心を掴まれてしまいました。作者の思う壺ですね。

素敵な物語でした。ささらの物語は最後とのことですが、またこの街を覗いてみたいなぁとわがままを言いたくなりました。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

はるひのの、はる

アマゾンで購入する
幻冬舎から発売された加納 朋子のはるひのの、はる(JAN:9784344024137)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.