そのまま使えるアクションポーズ450 (廣済堂マンガ工房) の感想

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基礎からアクションの体の動きを丹念に勉強するなら、もっといい本は他にあると思うのです。
個人的には「スーパースポーツデッサン」が一番。
でも「今すぐアクションを描きたいんだよ！締め切り近いんだから！」という時には、こういう本ありがたいですね……。
「トレースフリーの素材データ付き」だから、首をすげかえるだけで自分のキャラのアクションポーズが描けてしまう。
こういう「トレースOK」な本に頼りすぎると、基礎練習がおろそかになるとは分かってるんですよ、ええ！　
だけどパソコンで絵を描くようになってから、しみじみ「データ付きポーズ集」のありがたみを感じずにはいられません。
つまり日々の練習には「スーパースポーツデッサン」みたいな本を選んで、
急ぎの時の駆け込み寺をこういう本……と、使い分ければいいんでしょうね。
あと個人的には「エキセントリックポーズ」と称して「そげぶポーズ」が載ってるのに爆笑。でも何故そげぶ。

●よい点　とにもかくにもお手軽・インスタントにアクションポーズが描ける
データを開いて自分のキャラに顔描きかえて服着せるだけでアクションイラスト完成。
トレスOKの本だから「トレパク」呼ばわりされずに済む。

●いまいちな点　連続した動きは載ってない・絵のクオリティにややバラつき
マンガの「決めゴマ！」というアクションポーズが中心。「キックをきめた瞬間！」だとか
「バットで人を殴り飛ばした瞬間！」だとかは乗ってるけど「キックの一連の動き」は乗ってない。
「動くポーズ集」や「瞬間連写」みたいに、連続するアクションは掲載されていない。連続した動きを描くには不向き。
あとはイラストを複数の人が描いてるので絵のクオリティが一定でない。微妙なのもちょいちょいある。