マインドフルネスそしてACTへ 二十一世紀の自分探しプロジェクト の感想
参照データ
タイトル | マインドフルネスそしてACTへ 二十一世紀の自分探しプロジェクト |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 熊野 宏昭 |
販売元 | 星和書店 |
JANコード | 9784791107872 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
マインドフルネス認知療法については考え方を知っていましたが、ACT(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)がどのような考え方に基づくセラピーなのかわからなくて苦労していました。しかし、本書は、マインドフルネスとともに、ACTの基本的考え方をわかりやすく明快に解説してあるので、ACTの要点がよくわかりました。本書を読んでからACTの専門書に移れば、一見むずかしく思えた解説が見違えるようにわかりやすくなると思います。
要するに、私たちが言葉にされた考えを実際の現実だと思い込み、考えと現実の区別がつかなくなっている状態(認知的フュージョン)が様々な心理的苦しみをもたらすのであり、両者を区別し、考えは考えにすぎないことがわかるとき、そのような囚われから解放されるのです。ACTは、不安障害などの治療に有効で、興味深いメタファーやエクササイズを用いて治療を進めます。遊び心のある治療法です。このような治療法が条件づけ理論に基づく「行動分析学」に由来するものであるとは驚きです。
本書は、オウムのキクちゃんのエピソードを用いながら、「心の理論」から「マインドフルネス」と「ACT」へと解説を進めます。あっという間に読めますし、マインドフルネスとACTへの非常に良い入門書としてお薦めしたいと思います。
要するに、私たちが言葉にされた考えを実際の現実だと思い込み、考えと現実の区別がつかなくなっている状態(認知的フュージョン)が様々な心理的苦しみをもたらすのであり、両者を区別し、考えは考えにすぎないことがわかるとき、そのような囚われから解放されるのです。ACTは、不安障害などの治療に有効で、興味深いメタファーやエクササイズを用いて治療を進めます。遊び心のある治療法です。このような治療法が条件づけ理論に基づく「行動分析学」に由来するものであるとは驚きです。
本書は、オウムのキクちゃんのエピソードを用いながら、「心の理論」から「マインドフルネス」と「ACT」へと解説を進めます。あっという間に読めますし、マインドフルネスとACTへの非常に良い入門書としてお薦めしたいと思います。