日本海の拡大と伊豆弧の衝突 ―神奈川の大地の生い立ち (有隣新書75) の感想

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参照データ

タイトル日本海の拡大と伊豆弧の衝突 ―神奈川の大地の生い立ち (有隣新書75)
発売日販売日未定
製作者藤岡 換太郎
販売元有隣堂
JANコード9784896602173
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 地球科学

購入者の感想

内容は、私のような素人にとってはとても専門的だが、それがすごく判りやすく図や文章で説明されているのでありがたい。

東北日本弧と西南日本弧の境界を決めるのはとても難しく、プレートの三重会合点となっている神奈川はどちらかに分類するのは難しいこと。西南日本は基盤岩が広く露出しているが、東北日本はその上に新しい地層が堆積してしまっていること。北部フォッサマグナは陸に近い海底にたまった堆積岩であるのに対し、神奈川が属する南部フォッサマグナは海底に噴出した火山堆積物からなるという違いがあること。フィリピン海プレートの動きによって衝突した丹沢や伊豆半島があるこの地域はとても複雑な構造になっていること。伊豆半島の衝突で折れ曲がっているが、地質構造では四国から続く四万十帯、秩父帯、三波川帯がここにもあること。伊豆・小笠原弧の海底地形図や海嶺についても詳しい。ここまでで第一章となる。

第二章は日本海の形成、フォッサマグナの形成、そして伊豆・小笠原弧の衝突について。日本海の形成については、1500万年前頃に今の位置に来たことはわかっているが、ではいつ開始されたのかということについては様々な研究がなされているものの、特定するのはきわめて困難らしいこと。第一章で出てきたフォッサマグナについての詳しい説明。

第三章では、南部フォッサマグナの付加体について書かれている。房総半島から丹沢まで、それぞれ詳しく地質構造と成り立ちが書かれている。

第四章では、現在も続く伊豆・小笠原弧の衝突について。 ここで、青ヶ島付近から箱根、富士山に到るまで、それぞれの火山活動について詳しく説明されている。これは今も続く火山活動なので、とても大切な章だと思った。

そして第五章では、フォッサマグナの地震と活断層について。ただし、この本は地震についての本ではないのでざっと20ページ程度で書かれている。

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