Paranoid の感想

ハードロックの滋味の詰まった名盤＆SABATHの最高傑作！

全体的にくぐもったようなトーンの空気感とリズム・セクションのヘビーな疾走感がイカす！
永遠の輝きを放つ独創性のある重量級メタルの完成系のひとつがココにある。
聴きどころは数々あれど、ぜひ大音量で味わって欲しい鉄壁の重鉄サウンドワーク。

ギーザー・バトラーのベースとビル・ワードの力強くソリッドなドラミングが生み出す
ヘビーで破壊的なグルーヴに、トニー・アイオミのレフティ：ギブソン・SGから奏でられる
引きずるようにドライヴするアクの強い必殺リフが、緊迫感を伴って強力に脳内を揺さぶる。
そこにオズボーンの独特のボーカルが乗っかると、オンリー・ワンの音世界が鮮やかに出現！

個人的には鳥肌モノのカッコ良さの“War Pigs”とボーカル・パートとインスト・パートの
変化が一粒で２度美味しい“Fairies Wear Boots”の２曲だけで買い！な訳だけど、
タイトルチューン“Paranoid”はじめ“Iron Man等、未だに彼らのライヴ定番の名曲が入った
捨て曲無しな作品♪。火を噴くインプロビゼーションとヒンヤリとした音色の対比も見事！

この初期の彼らのサウンドは後のハードロック史に多大なる影響を与えた必聴の内容で、
後期の悪魔崇拝やキワモノ的存在で敬遠する方も是非聴いて欲しい傑作。

ドライヴ・ミュージックには危険！。スピード注意！(笑