The Mystery of the Blue Train: Complete & Unabridged の感想

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参照データ

タイトルThe Mystery of the Blue Train: Complete & Unabridged
発売日販売日未定
製作者Agatha Christie
販売元HarperCollins Publishers Ltd
JANコード9780007211180
カテゴリAudio CDs » Authors, A-Z » ( C ) » Christie, Agatha

購入者の感想

ヒュー・フレイザーといえば、デビッド・スーシェがポワロ役をやったテレビシリーズのドラマのヘイスティングス役として有名です。このCDは、彼が1人で、原作本を忠実にそのまま朗読したものです。6枚組で、1枚につき1時間強で聴き終わります。
ヘイスティングスは、ドラマの日本語吹き替えでは高めで若々しい声の人がやっていましたが、本人の声は割と低めのバリトン系で、聴きやすい声です。
そして、大変芸達者な方だとわかりました。大富豪のヴァン・オールディンと我らがポワロと宝石商のパポポラス、ヴァン・オールディンの秘書のナイトンと「おぼっちゃま貴族」のミスター・ケタリング、働く女性のキャサリンと宝石商の娘のジアと自分を達観したお嬢様のレノックス・タンプリン……それぞれのキャラクターが声ですぐわかるような、素晴らしく個性豊かな声の使い分けをしてくれています。1人の役者さんがこれだけ多彩な人物を演じ分けられるなんて、感動しました。
ポワロの英語と、英国人であるナイトンやキャサリンと、米国人のヴァン・オールディンとで、微妙に発音が違うのも、細かい芸だなあと思います。また、ミセス・ケタリングのメイドの英語が「上流階級のメイドってこんなに気取った感じなんだ〜」と思えるような発音だったり……。聴いていて、英語って面白いなあと思わせてくれます。
クリスティの英文がとても平明で読みやすく、これの元のペーパーバックを見ながら聴いたら辞書なしで読み&聴き通せました(って、それまでに日本語訳を何度も読んだからですが)。ペーパーバックとあわせて利用されると、英語の勉強にもなると思います。ペーパーバックはHarper版です。

作品そのものの内容に関するレビューは、このCDのページでそれを求める人は少ないのではないかと思いまして、以下に簡単にまとめさせていただきます。詳しくは日本語訳の文庫のレビューに……

日本語訳「青列車の秘密」は、私はかなり好きな一冊です。
ミステリー作品としては、無理にスパイ的な要素をからめたり、札付きの詐欺師や世界的に有名?な怪盗が出てきたり……と、娯楽的な色合いが強く、なぞ解きを精密に組み上げた作品ではありません。なので、賛否両論あると思います。

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