チョコレートドーナツ [DVD] の感想

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タイトルチョコレートドーナツ [DVD]
発売日2014-12-02
監督トラヴィス・ファイン
出演アラン・カミング
販売元ポニーキャニオン
JANコード4988013103085
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

70年代後半、ゲイのカップルがダウン症の少年と暮らすため司法や偏見と闘った実話。

いつの時も差別が行き着く先は攻撃、そして排除。
法の前では平等といいつつ、司法の場も例外ではない。
そう法ではなく、人が裁くからだ。

歌手を夢見て今日もステージに上がるルディ (アラン・カミング) と、
弁護士のポール (ギャレット・ディラハント) のカップルが、
自堕落な母親に普段から放置された状態の、ダウン症の少年マルコ (アイザック・レイヴァ) を、
一時的に保護し一緒に暮らすうちに愛情が芽生え、そして3人は家族になって行く。
そこに偏見と差別が法を盾に、3人を引き離しにかかる。

演じるってすごいなあ。
こんな感じのゲイのカップルいそうだもの、自然体でとてもいい。
きっと実在する二人そのものだったに違いない。
マルコが 『幸せ』 を噛みしめるシーンがある。
とても静かに表現された、深い幸せ。
何度も何度も思い出し、胸が熱くなる。

思いやり溢れる家族が傷つけられ追い詰められて行く。
ホワイトカラーの職に就いているポールでさえ (逆差別用語 ?)
一度そのレッテルを張られたら、それは今迄の道が閉ざされるということ。
差別の攻撃は、その手を緩めることがない。

少年の幸せという一番大切なことが置き去りにされてしまう。
そういう時代だった ?
今もそう変わっていないのかもしれないと考えてしまう。
法廷劇の側面もある作品に、条件ではなく人を見ることの大切さも思う。

罪のない弱者の悲しい結末に、勝者なんて居ない。

全国の観客賞を総なめにしたということで興味を持って観はじめましたが、冒頭に暗いシーンがあり急速に観る気が失せて行きました。しかし5分ほどで主人公が定まると、そこから話は流れる川のように進みます。魅力的な登場人物たちによるハートフルな演技に引き込まれ最後は例に洩れず号泣している自分。魂に訴えかける映画ってやっぱり良いですね。

この作品は、脚本のジョージ・アーサー・ブルームが近所に住んでいた主人公ルディのアパートに、
障がいを持った子どもがいて、その子の母親は薬物依存症のため、
ルディと子供がいっしょに過ごすところからインスパイアされた作品です。

歌手を夢見たゲイ(ルディ役)にはトニー賞を受賞した舞台出身のアラン・カミング。
作品のなかで苦しみを表現するために何度か歌唱するのだが、ソウルフルで魂のこもった歌声には恐れ入る。

障害を持った子供(マイコ役)には、実際にダウン症であるアイザック・レイヴァ。
全米のダウン症協会の協力の元で、オーディションをした。
当初は演技をすることは無理かと思われたが、監督が彼にあわせた脚本に作り直すことで克服。
彼の「沈黙」を利用した演技をするだけで、この作品の純粋さを表現。とは言うものの、
普通の役者とは違うために、ルディ達とのカップルとのやり取りが少なかったので、もっと見たかった。

ルディの相手役であるポールは自分がゲイであることを職場で知られた時に
解雇されてしまう70年代の状況で、ゲイのカップルがダウン症孤児を巡り、
検事だけではなく判事も持つマイノリティに対してのイメージやレッテルとの全く勝ち目のない後半の法廷劇にも注目。
そしてそのマジョリティ達の思い込みが大変なことに。

劇場ではマイコに母性が刺激されたのか、
多くの女性が涙していました。
ということで女性には間違いなくおススメです。

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