『はじめてのマルクス』を読むために の感想

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タイトル『はじめてのマルクス』を読むために
発売日2014-10-19
製作者鎌倉孝夫
販売元金曜日
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購入者の感想

まず『資本論』を、スターリン主義の教条によってではなく、その資本主義社会の内在的論理において読み解くというのが大原則です。マルクスもこの点を強調しています。それが正にマルクスを、社会主義を真に理解する今日の大前提です。お二人の言うイデオロギーではなく、論理で読み解くとは正にその内在的本質において読み解くというマルクス本人の本来の思想的立場に回帰することです。今も鎌倉さんや佐藤さんによる日本のマルクス研究は世界最高峰です。

鎌倉さん:科学として読むとはどのようなことか。「対象自体の論理的解明」が大切です。(Location, Kindle 14%)

階級闘争とは、労働者の人権保護の戦い全般も包括しており、ソ連崩壊後、単にブルジョアジーが未だ流布する共産党の暴力革命をただちに意味していません。階級闘争は、被支配階級への人権蹂躙との戦いです。

鎌倉さん:資本がそれに配慮しなければならないという状況に追い込まれるのは、労働者の闘い、抵抗に依るということなのです。社会的強制がなければならないと言っています。資本の本質は利己、そして、相手を叩き潰すことによって、自分の利益を最大化するという弱肉強食、これが資本の本質です。(Location, Kindle 19%)

株や証券は、擬制資本であり、それは労働者階級の無産化と商品化によって創出する他人の労働の余剰価値の搾取である。株は搾取された労働であり、それが増大すればするほど労働者階級は窮乏する。では株式とは何か?金融商品とは何か?

鎌倉さん:そうした資本は実体としてはありませんが、あるようにみなすフィクションの資本なのです。それが商品化して売買されている。これは資本主義の頂点なのです。それ以上に発展した資本はありません。( Location, Kindle 32%)

また、鎌倉さんは労働の規制緩和を労働者の物化、「人間労働の物化」、人格権を蹂躙した極端な商品化と正しく分析されています。では、改革の本義は何処にあるのか?何をなせばよいのか?

鎌倉さん:その基本になるのが労働力の商品化をなくすことです。

( Location, Kindle

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