初級ラテン語入門 の感想
参照データ
タイトル | 初級ラテン語入門 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 有田 潤 |
販売元 | 白水社 |
JANコード | 9784560007501 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » ラテン語 |
購入者の感想
何らかの言語を学び始めてみようと思ったときに一番大切なことはやたらに詳しく、分厚い参考書は買わないようにすることである。語学の入門書は厚くなく-たとえそれが文法書としての機能を十二分には果たしていなくとも-とにかくその言語についての大体のイメージがつかむことができるような、ごくごく簡単で分かりやすいものが良いとされる。そういった意味で本書は「ラテン語」という一見難解のイメージを持たれている言語の入門書としては最も適当であるといえる。全34課のうち11課は「読み物」に充てられていて、前に学習した文法の確認が出来るようなもので、しかもラテン語の文章を読んでいるという満足感が味わえる内容になっている。あまりつっこんだ文法は書かれていないが、それは入門書として当然のことであり、また必然でもある。文法書にありがちな、文章がぎっしり詰まっていて見にくいと言った不都合は見られない。白水社の数ある語学書の中でもとくに優れた作品であると言える。