象印 スチーム式加湿器 EE-RJ50-WA の感想

まんまポットなので結構大きいです。
オシャレとはまったく無縁で、加湿器としての利便性を突き詰めた感じ。

フィルター無しでお手入れが楽。
水を95℃に沸かしてから蒸気を噴射するスチーム式なので清潔で安心です。
超音波式やハイブリッド式等、うっかり手入れを忘れるととたんに雑菌噴射装置になるテロ加湿器に困っている方にオススメ。
手入れらしい手入れは数ヶ月に1回ポット内にクエン酸を入れてボタンを押すだけです。

タンク容量が3Lありますが、強にすると2.2Lタイプと同じ6時間しか持ちません。
その分出力が強いので、早く潤したい場合は部屋の大きさに関わらずこちらのタイプを買って問題ないです。

似た様なジャンルの家電を開発・設計しているエンジニアの者です。

家電のサニタリー性（耐微生物汚染性能）、およびメンテナンス性に惹かれて購入致しました。

結論から言うと、素晴らしい製品だと思います。
加湿器は健康の為に買うはずなのに、微生物をまき散らすタイプが非常に多く悩んでおりましたが、これならば十分すぎるF値があるので安心して使用できます。
また、ポットの構造を応用し余計な部品や機能を省く潔い設計に感動しました。

少々うるさい・電気代が高いとは思いますが、それさえ気にならなければオススメです！

Q（クオリティ）
　加湿性能：○　480mL/hと十分な能力。さらに上位機種もあればよいが、これ以上は電気代がきついかも。
　サニタリー性：◎　100℃付近の殺菌温度、なおかつ蒸気吹き出し温度が65℃と、水棲細菌を殺菌するには十分なF値が稼げている。水道水を使用すれば、微生物に関してはメンテ無しでも全く問題ないと思われる。（もちろんスケール対策のメンテは必要だが）　

C（コスト）
　単価：△　ちょい高めの印象。飲料用ポットと違い、内面をSUSから樹脂に変更している・ポンプが無い・注水コックが無い等の理由から、もう少し価格を下げることは可能と思われる。だが、他に類似製品が無いため、この価格でも売れるのだろうか。是非このまま強気で利益を出す単価設定にしてほしい。
　電気代：△　かなり高め。蒸発させるために100℃以上にする必要があるので、仕方ないとは思われる。サニタリー性とメンテ性を両立させるためには仕方ない。
　フィルター代：◎　加湿器を本当に衛生的に使う為には頻繁なフィルター清掃・フィルター交換が必要。そもそもフィルターを清掃した後に、フィルターに穴が無いかを調べるには加圧チェックが必要だが、家庭ではできないだろう。よって本当に清潔に使う為には交換がマストとなる。本製品はそれを悩む必要が不要なのがよい。

M（メンテナンス）
　清掃：◎　フィルターレスのため清掃が不要。内面は凹凸が少なく、清掃が非常に容易。手も入る広いタンク幅になっている。