古文単語FORMULA 600―大学受験 (東進ブックス) の感想

古文単語集は様々なものがありますが、
この「FOMULA」は一番見やすいと思います。

それぞれの単語に印されている頻度のマークや、
語義・意味が受験に特化されている点がとても実用的で、
覚える基準として非常に助かります。

しかも、意味のイメージによって単語の色分けがされていたり、
似ているニュアンスのものがグループ分けされていたり・・・など、
辞書としても使えるので「多機能」という面から見ても、
非常に優秀な一冊であると思います。

また、肝心のカバー率ですが、やはり６００語というだけあって９割以上は堅く、
国公立・私大の問題においてもこれだけあれば古文単語で足を引っ張られる
という心配はないでしょう。

総合的に見ても、持っていて損はない一冊であり、安心しておススメできる一冊です。

蛇足かもしれませんが、これから古文を学ぶという方や、
あまり得意ではないな・・・という方は、「この一冊だけ」で
学習していくのももちろんだいじょうぶではありますが、
まずは「マドンナ古文単語」で基礎単語を固めてから使用すると、
効率も上がりますし、安定した単語力を身につけていくことができると思います。

使用していて気になった点をいくつか書かせてもらいます。

１：右ページの穴埋めの答えが次ページに書いてあるので、
答えを確認する時いちいちページをめくらなきゃいけない。

２：関連語として出てきた時見出し語に載ってる意味を全部載せてない。
例えば、「連れ無し」は見出し語では「薄情だ・平気な様子だ」とあるのですが、
関連語として出てきた時は「薄情だ」しか書いてない。
自分が覚えた意味が合ってるかどうかを確かめたいので、
関連語として出す時も全ての意味を載せて欲しい。

３：「めづらし」などの現代語と似た単語は、
現代語にある意味もあるのか無いのかハッキリさせるために、
現代語の意味もあるならちゃんと書いて欲しい。
「めづらし」は「すばらしい」しか書いてありませんが、
現代語と同様に「珍しい」の意味もあるので、
黒字でもいいからそれを書いて欲しい。

４：すずろなり　１むやみやたらに、２無性に・・・だ、３思いがけない
というように載せるのではなく、
すずろなり　１無性に・・・だ、２思いがけない
すずろに　むやみやたらに
というように載せて欲しい。

この単語帳のすばらしい所は、表と裏に敬語一覧表、助動詞・助詞一覧表があることと、
さくいんがただ５０音順に分かれているだけでなく、
それぞれがさらに５０音順の見出し（？）が付いているので、すごく探しやすい！