まんがで身につく 孫子の兵法 ((Business Comic Series)) の感想

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参照データ

タイトルまんがで身につく 孫子の兵法 ((Business Comic Series))
発売日販売日未定
製作者長尾一洋(著)、久米礼華(まんが)
販売元あさ出版
JANコード9784860637323
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 実践経営・リーダーシップ » 歴史に学ぶビジネス

購入者の感想

孫子の兵法を研究し、コンサルティング会社を運営している著者が
まんが家と一緒にまとめた本ですね。

ビジネス戦略を立てる上で必要な事を抜き出してまとめてくれて
いて、初心者の僕にもかなりわかりやすかったです。

また、その教えが中小企業であればどのように使っていけばいい
のか、営業の具体例を用いているのもわかりやすいポイントで
した。

で、内容ですが、「いかにして戦いに勝つか?」だけにとどまった
兵法書でないことがよくわかります。

「いかにして自分の国を生き残らせるか」「いかにして自分の国を
発展させていくか」を軸に置いた兵法書のように思います。

当然と言えば当然ですが、当時の時代背景を考えると、戦ってしま
うと、必ずお互いに損害が出るので、「いかにして戦う前に相手の
意図を読んで無効化できるか?」が大事と言う事かと思います。

実際の教えとしては、

ーーーーーーー
「百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。戦わずして人の兵を
 屈するは、善の善なるものなり。」
(戦って勝つのは最善の策ではない、戦わずに敵を屈服させるのが
 最善の策。)

ーーーーーーー

「上兵ははかりごとを打つ。その次は交わりを打つ。その次は兵を
 打つ。その下は城を攻む。」
(最善の策は敵の意図を無効化する。その次は敵の友好関係を
 断ち切る。その次は戦うが、一番やってはいけないのは敵の
 城を攻める事。)

ーーーーーーー

など、戦って勝つ方法ではなく、生き残りをかけた戦いの中での知恵
が詰まっています。

それだけでは使えないので、現在においてどのようにそれらを使うか、
まんがで説明してくれています。

すべてはこの通りに行かなくても、使える戦略は多いのではないで
しょうか。

孫子の漫画? と最初は疑問に思いつつ、読み始めたら、漫画のストーリーに引き込まれ、途中でうるうるしながら一気に読了。
主人公の絵が可愛くて感情移入したのもあるかもしれないが、主人公がビジネスで奮闘する中で、自然と孫子の兵法が出てきて、
それがすんなり自分に入ってくる。

ストーリーも具体的にありそうなエピソードが満載で、さすが経営コンサルタント。
漫画のストーリーは、長尾先生の新境地だろうか。いや、前にビジネス小説もあったか。
浜田ブリトニーとの共著の時も驚きがあったが、今度はもろに漫画だ。絵は描いていないようだが・・・。

最後にある孫子の解説は、漫画の例も挙げながら、孫子の兵法を分かりやすく解説し、現代のビジネスに応用するヒントを教えてくれる。
どうしても孫子などの古典は、漢文がとっつきづらいが、漫画の中に溶け込んでいることで、なるほどこういうことかと言いたいことがよく分かった。

漫画×孫子、なかなかいい。
これで、孫子の兵法に興味を持って勉強してみたくなる人も多いだろう。
孫子を読んだことはあるけど、全然頭に入らなかったという人も、復習のために読んでみるといいと思う。

常日頃、守谷洋さんや長尾一洋さんの『孫子』本を愛読書としていて、
かつ、最近まんがシリーズをよく読んでいるので購入。

孫子の説明は丁寧で、物語も良く工夫されておりわかりやすい。
まんが、解説のバランスがよく、まんがを一通り読んで内容を大まかに頭に入れてから、
本題である文章を熟読するというやり方で、読み進めたが、本当におもしろいほどよくわかる。

孫子についてある程度の事は知っていないとビジネスマンとして恥ずかしい、
でも中国古典の専門書は敷居が高いという方にはうってつけの本だと思う。
まんがなので、かなりスラスラと入ってくる。

随所に知的なユーモアもちりばめられていて、機会があれば著者の講演なども聞いてみたいと思う1冊。

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