A Simple Soul (English Edition) の感想

著者、56歳、1877年の作です。他の作に比べ、否定的人物が
出てきません。

貧しい無教育の百姓の娘フェリシテは唯一の愛してたテオドルが
裕福な女性と懲役拒否のため結婚した後、農家を出て、ポン･
レヴェックで未亡人マダム･オーバンの家で小間使いとして働く事
を決心した。彼女は非常に忠実で、二人の子供に愛情を注いだ。
彼女は全てを与えて、多くの人がそれを利用したが、見返りは無
かった。夫も、子供も、財産もなく、未亡人だけを頼りにした。
彼女の死は殆ど誰にも知らされなかった。彼女の人生は何も注目
すべきものは無かったが、心には強靭な愛、憧れ、宗教的感情、
神格化の原点と言えるものがあった。彼女がなくなった時、彼女
のペットの鸚鵡が死の床の周りを飛んで、まるで天使が仮装して
いるようであった。鸚鵡は愛他主義のシンボルで、彼女は野性的な、
誰も試みない人生を送ったが、愛と精神の覚醒を感じたに違いない
と著者は言います。

フランスではボヴァリ婦人の次に人気が有ります。