信念をつらぬく (幻冬舎新書) の感想

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参照データ

タイトル信念をつらぬく (幻冬舎新書)
発売日販売日未定
製作者古賀 茂明
販売元幻冬舎
JANコード9784344982949
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

元経産省の官僚としての古賀さんのご発言には、いつもなるほどと思っています。
今回、この「信念をつらぬく」を読んで、一層納得致しました。
肩の力を抜き、何のてらいもなく「正義」や「真実」をそのままに語ることのできる資質が培われたものが何であったのかが、よく分かります。

私は職業には貴賤はないと信じています。
しかし、生き方には貴賤はあるものと考えます。

著者である古賀茂明氏は元エリート官僚でした。
であるにも係わらず、まるでドン・キホーテのような行為に
古賀氏を駆り立てたものは何か…それが知りたくて手にした一冊です。

『信念をつらぬく』というタイトルについて、
古賀氏は終章で次のように述べられておられます。

“信念をつらぬこうというような立派な生き方ではなく、
気づいてみたら、結構自分の気持ちに正直に生きてこられたなぁ、
という程度のものでしかありません。
挫折してしまったと思うことも多かったのではないかと思います。”

この爽やかさは何だろう…
第4章の見出しにもなっているのですが、
「不正義を見ると、いてもたってもいられなくなる」という気概。
しかし、自分の身の上に降りかかることは、「すべて自己責任」と言い切れる強靭さ。

本当は、みんなが気づいていることなのです。
「人して何が正しいことなのか」、分かっているのです。
しかし、自分の心の内に「大切なこと」に封印していることを…

公務員でも、会社員でも、主婦でも、中高生でも…
だから、古賀氏を羨望しつつ、疑問に思うのです。
それ故に、「どうしたら信念をつらぬけるのか」を知りたいと思うのです。

本書は古賀氏の経歴からくる「特異な例」ではなく、
あくまで、「人は何のために生きているのか」を示してくれる人生論のようです。
著者が官僚としてどうなのかではなく、人として美しく生きることを学ぶ著書です。
この一点を突き詰め、貫く潔さ…

我が身を恥じ入りつつ、「自己責任」とは何か―
それを深く思索する貴重な時間を持てたことに深謝したい。

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