ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ の感想
参照データ
タイトル | ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ |
発売日 | 2014-11-07 |
製作者 | グロービス |
販売元 | 東洋経済新報社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓 |
購入者の感想
ファシリテーションの「教科書」というタイトルが示しているように、ファシリテーション
の経験が不十分の方や初心者にとっては、大変分かりやすく説明されている。例示
も適度にあり、図解表現と併せて、実践することを想定した作りになっている。著者
自身が、ビジネスシーンで数多くのファシリテーションを経験されており、体験談など
も豊富で納得感がある。
ファシリテーションの本は、最近裁き方の表面を上手になぞるようなものが散見され
る。板書の仕方や、場づくりなどに傾注したもの、発散思考でアイデアを出すことば
かりを取り上げる書籍など…。それらを否定するものでは全くない。それらもファシリ
テーションに必要であると言えるし、大切なパーツだ。しかし、そのパーツがファシリ
テーションの全体像の中のどこに必要なのかを示さない限り、宝の持ち腐れとなって
しまうだろう。
その意味では、本書は「教科書」。ファシリテーションの全体像を俯瞰し、必要な知識
も提供し、今後学ぶべき事柄も示唆している。
「情」と「理」のコントロール。これに習熟することがまず先決だと本書は教えてくれる。
表面のテクニックはその次の話だ。
の経験が不十分の方や初心者にとっては、大変分かりやすく説明されている。例示
も適度にあり、図解表現と併せて、実践することを想定した作りになっている。著者
自身が、ビジネスシーンで数多くのファシリテーションを経験されており、体験談など
も豊富で納得感がある。
ファシリテーションの本は、最近裁き方の表面を上手になぞるようなものが散見され
る。板書の仕方や、場づくりなどに傾注したもの、発散思考でアイデアを出すことば
かりを取り上げる書籍など…。それらを否定するものでは全くない。それらもファシリ
テーションに必要であると言えるし、大切なパーツだ。しかし、そのパーツがファシリ
テーションの全体像の中のどこに必要なのかを示さない限り、宝の持ち腐れとなって
しまうだろう。
その意味では、本書は「教科書」。ファシリテーションの全体像を俯瞰し、必要な知識
も提供し、今後学ぶべき事柄も示唆している。
「情」と「理」のコントロール。これに習熟することがまず先決だと本書は教えてくれる。
表面のテクニックはその次の話だ。
ファシリテーションの本は数多ありますが、この本はビジネスの現場で使うのにとても適しています。
ビジネスの現場では、議論した結果、何らかのアクションををとることが意思決定され、その意思決定に沿って誰かが行動することになります。
その時、必ずしも内発的な動機では集まっていない参加者が含まれるかも知れませんし、意思決定を行う時間は有限であり、スピードを求められます。そして、ファシリテーターはその意思決定に関して、当事者、関係者になることが大半です。
この状況において、ファシリテーターは何を準備すればいいか? どのように振る舞えばいいか? それが命題になります。
問題が複雑になると、一般論や抽象論を述べてやり過ごすことが多い中、この本は、とても具体的なところが秀逸です。
会議の現場で起きている「あるある」的な場面に対して、それがなぜ起きているかを分解、分析し、得たい結果のためにどのように打ち手を考え、行動していくかが非常に論理的で、腹落ちしやすく述べられています。
ファシリテーターが意思決定に責任を負っていく意味では、「組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ」という副題も正に適切だと思いました。
ビジネスの現場では、議論した結果、何らかのアクションををとることが意思決定され、その意思決定に沿って誰かが行動することになります。
その時、必ずしも内発的な動機では集まっていない参加者が含まれるかも知れませんし、意思決定を行う時間は有限であり、スピードを求められます。そして、ファシリテーターはその意思決定に関して、当事者、関係者になることが大半です。
この状況において、ファシリテーターは何を準備すればいいか? どのように振る舞えばいいか? それが命題になります。
問題が複雑になると、一般論や抽象論を述べてやり過ごすことが多い中、この本は、とても具体的なところが秀逸です。
会議の現場で起きている「あるある」的な場面に対して、それがなぜ起きているかを分解、分析し、得たい結果のためにどのように打ち手を考え、行動していくかが非常に論理的で、腹落ちしやすく述べられています。
ファシリテーターが意思決定に責任を負っていく意味では、「組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ」という副題も正に適切だと思いました。