古典夜話: けり子とかも子の対談集 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル古典夜話: けり子とかも子の対談集 (新潮文庫)
発売日2013-11-28
製作者円地 文子
販売元新潮社
JANコード9784101379142
カテゴリ古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 古典文学研究

購入者の感想

 円地文子と白洲正子が、式亭三馬の「浮世風呂」の登場人物であるけり子とかも子のように、気楽に古典漫談をするという本。それぞれに古典や芸能など日本文化に造詣が深い二人であるから、会話の内容は濃い。
 それにしても改めて感じさせられるのは、二人が日本の古典を感覚としてすでに知っているということだ。もっと若い世代では杉浦日向子のような人がいたが、後の世代になっていくほど、こういう人はさらに稀な存在になるだろう。日本古来の文化と自分との紐帯をここまでの確信を持って感じることは、戦後生まれの世代には、だんだん難しくなっていくのではないかと思う。
 そういう二人の感覚を味わうという意味でも、まさに「至福の対談」本だ。

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