なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。―隣の国で考えたこと (WAC BUNKO) の感想
参照データ
タイトル | なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。―隣の国で考えたこと (WAC BUNKO) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岡崎 久彦 |
販売元 | ワック |
JANコード | 9784898315569 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
…と思います、…でしょう、等本作は論説というより随筆。昭和中期の科学的実証は現在のそれとは随分と異なる、DNAの解析とか。コリアからの意見というより、コリアの自己愛論理の代弁書。呉善花氏による研究分析と比較すると、雲泥の差を感じずにはいられない。求めるのは客観性と公平中立な分析。本書は相当にコリアよりで、コリアの自己主張の論理を知るうえでは有益かも。しかし、それだと隣国をさらに嫌いになってしまうだけ。他書との比較は良いが、本書だけでわかった気になってはダメ。
岡崎久彦氏の著書「隣の国で考えたこと」は、昭和52年に日本経済新聞社より刊行され、昭和58年に中公文庫に収録された。日本エッセイストクラブ賞を受賞している。その改題・改訂版が本書である。
初版刊行当時、著者は外交官で在韓国日本大使館に勤務していた。昭和48年8月、金大中事件直後から、昭和49年8月の文世光事件、10月の朴正煕大統領暗殺事件を経て、昭和51年まで。我が国では岩波書店の雑誌「世界」に「韓国からの通信」T・K生著が連載され、マスコミや野党による反韓・反朴の風潮が目立っていた頃である。
本書で述べられている韓国の近代史への着眼点は、意外で新鮮。最近の自由主義史観のオピニオンを期待した読者は当てが外れるかもしれない。
古代や中世まで立ちもどり日韓関係を考える著者のまなざしは、自律的に思考する読者に有益である。
初版刊行当時、著者は外交官で在韓国日本大使館に勤務していた。昭和48年8月、金大中事件直後から、昭和49年8月の文世光事件、10月の朴正煕大統領暗殺事件を経て、昭和51年まで。我が国では岩波書店の雑誌「世界」に「韓国からの通信」T・K生著が連載され、マスコミや野党による反韓・反朴の風潮が目立っていた頃である。
本書で述べられている韓国の近代史への着眼点は、意外で新鮮。最近の自由主義史観のオピニオンを期待した読者は当てが外れるかもしれない。
古代や中世まで立ちもどり日韓関係を考える著者のまなざしは、自律的に思考する読者に有益である。