In Fact 【通常盤/初回プレス仕様】 の感想

表題曲のことは限定盤の方に書かせて頂きましたので省きまして、ここではカップリングについて書かせて頂きます。
KAT-TUNがCDを出す度に思うことですが、常に前回を上回る選曲と歌唱力でファンを驚かせるKAT-TUN。4人になって初めての今回のシングルもやはり同じでした。
KAT-TUNはJr.時代から沢山のオリジナル曲を持っていたグループ。十代の頃から、曲のアレンジや歌割りについて「変更を要求された。」と作詞家さん作曲家さんご本人達が感心する位、自分達の歌をより良く…という拘りを持っているグループです。
今回もそういう彼等の拘りが、色の違う4曲を個人の声を生かした歌割りやハーモニーの美しさを引き立てることで、更に素晴らしい楽曲に仕上げてきたように感じました。
まだ聴いていない方々には、是非ともカップリングの1曲1曲をじっくり聴き比べて頂き、その美しさを感じて頂きたいです。間違いないですから、是非ヘッドホンでKAT-TUNの歌を堪能して下さい。

タイトル曲は、人気ドラマのオープニングに、前奏から効果的に使われています。これから物語が始まるという高揚感にぴったりな勢いのある曲で、歌詞もとても印象的です。

カップリングは今回もどれも素晴らしいです。
アイドルグループのカップリング＝あたりさわりのない曲というイメージとは無縁の完成度で、コーラスを楽しむ曲、リズムを楽しむ曲、歌詞の美しさを楽しむ曲（特に通常盤のBirds）など色々あります。
全員が個性の異なるとてもいい声をしているので、ソロで歌いつないでいく部分は聴き入ってしまいます。
これからもずっと、どんな曲調でも、彼らの歌声を聴きたいというだけで、私はCDを買い続けるんだろうな…と思っています。

余談ながら、今回特に印象的な中丸さんの声を聴いていて、なぜか島倉千代子さんの、線の細い、薄幸感のある色っぽい歌声を思い出しました。見当はずれなら、すみません。中丸さん出演のドラマで「愛のさざなみ」が印象的に使われていたからでしょうか…ともかく、切なさのあるとても綺麗な高音だなと思います。

アルバムの発売やツアーの開始も近づいて来て、KAT-TUNの皆さんには、これからもどんどん歌声を進化させて楽しませていただけたら、と思っています。