生きる現代文読解語 の感想

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参照データ

タイトル生きる現代文読解語
発売日販売日未定
製作者霜 栄
販売元駿台文庫
JANコード9784796114363
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便利で役立つ現代文用語集です。
本書から考えられる現代文とは、次のような様相を呈した文章と思われます。

1.対比の構造をなしている文章。
つまり、ある世界の中で、何かと似た別の何かがどう対比されているかが問題の所在であるような文章。⇒対比的契機

2.おのずと頭の中がリストラクチャリングされてくるような文章。
つまり、空間の再編だとか、内容物(コンテンツ)の配置だとか、事物の秩序(オーダー)に関する文章。⇒配列的契機

3.二項対立の克服としてのポストモダニズムを扱った文章。
つまり、あるテーゼへのソリューションとしてメタテーゼへの試みを兼ねているような文章。⇒解決的契機

1章では、センター試験国語第2問の小説対策に留意した先行500語として、5つ1セットで括られたワードの意味を下段から選んでいく形式で掲載されています。いろいろな小説作品やその他日常的な言説などによく散見されるものが満載で、意味の選択に迷いが生ずるものどうしをくみあわせているので、これは勉強になるでしょう。

2章では、頻出(よく出る)基本重要語200語として、
まずは形式的に90語(45%)--理性、感性、知性、属性、悟性など、
ついで分野別に50語(25%)--粋、無常、幽玄、侘び、借景など、
今度は形式的に外来語を60語(30%)--クラシック、ストイック、コスミック、エスニック、メカニックなど。

メインとなる3章では、事象を全6大テーマ「思想・芸術」「国際・地域」「社会・制度」「人間・環境」「物質・生命」「数理・情報」に分け、
さらに全体を1.虚構、2.比喩…60.情報といった具合に全部で60個の小テーマに分け、それぞれに関連語を割り振り、
例えば4.芸術のページをみると、まず左ページに重要度(頻度+α)順に16番「芸術」〜20番「モチーフ」としている。
見開き2ページ全体から、絵画や音楽作品における「モチーフ」とは、作者を創作へと駆り立てたところの動機である、と意味が理解されるようになっている。

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