フラニーとズーイ (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトルフラニーとズーイ (新潮文庫)
発売日2014-02-28
製作者サリンジャー
販売元新潮社
JANコード9784102057049
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

 フラニーとゾーイって、そういやぁ、高校生ぐらいに読んでたけど、なんかキリストがどうのこうの言ってて途中でやめたな、という思い出しかなく、それ以来、「必死こいて読んだけど何かよくわからない作家」としてサリンジャーという名は記憶の奥底のライブラリーにしまいこんでいたのだが、ここへきて春樹の新訳が出たのである。フラニーとゾーイって、まずどんな話か知ってるだろうか。

 ムズかしいわりに内容は恐ろしくシンプルなんである。怖いぐらい。
 
 「フラニーっていう大学生の女の子がお兄ちゃんに元気付けられる」

 要約すると。ほんと。たったこれだけ・・・
 なんだけど、この元気付けられるプロセスが超へビィというか・・・

 とにかくおおざっぱに言うと、このフラニーっていう大学生の(女優志望の)女の子が主人公なんだけど、突然家にこもっちゃうのだ。「もうあたし大学とか行かない!芝居もやめる!」つって。
 「どうしちゃったのよフラニーちゃん、それよりチキンスープでも食べなさい」とか母ちゃんから言われても、「うるせーそんなもんいるかー、どっか行けー!」みたいな感じで。

 なんでこんなことなったかというと、いわゆる思春期のはやり病とか、失恋とかそんなんじゃなく、「どいつもこいつもナルシーだ・・・」ということにフラニーはほとほと嫌気がさしたのである。
 とくに大学なんかナルシストの巣窟だ。どこを見ても自分アピールしたいやつら、己のセンスを誇示したいやつらでいっぱい。彼氏はつまんなそうな論文読んで読んでとか言ってくるし、芝居やってるやつらは「有名になりたい」とかばっかりだし、現代でいうと、twitterのフォロワー数自慢してくるやつとか、就活のためにボランティアするやつとか、youtubeに自作の唄あげてるやつとか、まぁそういうやつらに対し、全方位的に、どいつもこいつも「アイタタターだ」とフラニーは思うのである。

 ・・・いやぁ、どいつもこいつもイタいやつばっかりで、なんか大学行くのイヤんなってきたな・・・センスもないし、ほんと大学ってつまんないな。みんな死んじゃえばいいのに。と思うのである。

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