別れる力 大人の流儀3 の感想

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参照データ

タイトル別れる力 大人の流儀3
発売日販売日未定
製作者伊集院 静
販売元講談社
JANコード9784062181532
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » あ行の著者

購入者の感想

僕の住む街でセンセイのサイン会があり、参加してみた。今から、14年前のことだ。

サインをしながら、話をするといった形態である。

僕の前で並んでいた女の子は、ねほりはほりプライべートなことを聞かれていた。

それでも、そのひとが卒論に伊集院センセイのことを書くというと、「そりゃすごい」といって持ち上げられていた。

「でもね、もっと作品数が少ない人のほうがいいよ」とまるで卒論で手を抜けみたいなことをセンセイはおっしゃった。

僕の番になった。

「酒はすきですか」とセンセイはお尋ねになり、「若いころは飲みましたが、今は飲みません」と答えると、

センセイは「若いころ?」とドスのきいた声でつっかかってこられた。

「僕はもう42歳ですよ」とくいさがると、「私と同世代だ」とセンセイはお答えになり、

喧嘩を売っても謝罪の言葉はなかった。僕は年より若く見られる傾向にあり20台によく間違えられる。

そして話が「白秋」という作品におよぶ。

「ひどい病気の男と健康な女の恋の話でしてね」とセンセイ。

「白秋という作品はロマンティックですよね」と僕。

「ロマンティック?」とドスの利いた声で凄むセンセイ。どうやら、僕が純愛なんてないよと言ったと勘違いされたらしい。

「だって鎌倉の歳時記がたくさんえがかれているじゃありませんか」と僕。

「まあね」とセンセイ。

「青春を描いた本はたくさんあります。僕は大人の恋をよみたいです」と僕。

するとセンセイは「書きましょう」とニカッと笑いながら握手をもとめられてこられた。

僕はしぶしぶそれに応じた。ぶよぶよの手だった。

人を傷つけても平気なセンセイに失望した。

要するにこのセンセイはエラそうでそのくせ大した事を言うわけじゃない。

それに早合点でものをかんがえる。

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