君の知らない君の歌 の感想

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参照データ

タイトル君の知らない君の歌
発売日2010-11-03
アーティストASKA
販売元ユニバーサル・シグマ
JANコード4988005635327
Disc 1 :めぐり逢い ;
好きになる ;
パラシュートの部屋で ;
B.G.M ;
MIDNIGHT 2 CALL ;
明け方の君 ;
くぐりぬけて見れば ;
Far Away ;
201号 ;
君の好きだった歌 ;
no doubt ;
C-46
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » J-POP

購入者の感想

今作の聴きどころは、ASKAの声の迫力でした。しかも濁りのない響きが、増幅しながらガツンと飛んできます。それこそ近年のASKAというシンガーの特徴そのものであり、声の力こそASKAなのだという圧倒感が今作に刻まれているのです。私にはアルバムのコンセプト性よりも、声の素晴らしさが刻まれた作品になったことの方が、意義深く感じます。

ベテランになればポップスシンガーは、凡そ歌声がやせたり、流す息の量やキープする力が衰えます。しかしASKAの場合、顎の力みから来る音の硬さはあるものの、逆に歌声が厚みを増し、頭蓋へ直接伝わる波動のような、骨太さを得ていることに驚かされます。しかも同時に制御のしなやかさも保っており、歌声は新たな次元へ突入しているのです。
そして大事な点は、物理的な音の厚みだけではなく、思慮深い歌詞を編んできたベテランだからこその、精神的な深みがそのまま音の厚みとなって飛んでくることです。こころの複雑なうねりを底に湛え、ことば以上の説得力が音色となっているから、この時期のASKAは聴き応えがあるんです。この歌声、是非知ってもらいたいなと思います。8「Far Away」などは顕著に感じられるかもしれません。

今作は興味深い点が多く見つかると思います。ただのセルフカバー以上に楽しみ方が豊富です。その中で私は、オーソドックスですが、「201号」「no doubt」「C-46」という恋人を失った空しさ・余韻を描いた佳作たちが「君の好きだった歌」を挟んで並んだ点がハイライトとして、押し寄せてきました。「201号」は実力者の佐藤竹善氏でさえハモリの難易度90%というほど独特な旋律の素朴なうた。華美なサビを使わず、行間を描きだす力は聴くほどに癖になります。「no doubt」は歌も歌詞カードもやはり“別れた”という間合いの世界が非常に印象的。別れたというありふれた言葉がこれほど効果的に使われた曲は稀有ですね。「C-46」は本当に名曲ですので、ここから広まってほしいと願います。

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