雇用・利子および貨幣の一般理論 の感想
参照データ
タイトル | 雇用・利子および貨幣の一般理論 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | J.M. ケインズ |
販売元 | 東洋経済新報社 |
JANコード | 9784492312186 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 |
購入者の感想
22章をなにげなく読んでいたら、
好況期にすべきことは、利子率を下げることだと書いてある。
その理由はこうだ。
好況期には、ブームであるからして、利子が高くとも投資に踏み切るだけの熱狂がある。
高すぎる利子率と、好況の組み合わせがよくみられる。
しかし利子が高すぎるので、急ブレーキがかかって不況へと下っていく、という話なのか。
第一次大戦時のブームから、戦後の不況と高失業へと英国経済がむかった様を言っているようで、
ケインズ自身の「貨幣改革論」あたりの認識とも整合的なのだろうと、
そんなことを考えながら読んだ。
好況期にすべきことは、利子率を下げることだと書いてある。
その理由はこうだ。
好況期には、ブームであるからして、利子が高くとも投資に踏み切るだけの熱狂がある。
高すぎる利子率と、好況の組み合わせがよくみられる。
しかし利子が高すぎるので、急ブレーキがかかって不況へと下っていく、という話なのか。
第一次大戦時のブームから、戦後の不況と高失業へと英国経済がむかった様を言っているようで、
ケインズ自身の「貨幣改革論」あたりの認識とも整合的なのだろうと、
そんなことを考えながら読んだ。
多くのマクロ経済学の教科書が、ケインズを財政金融政策による完全雇用、賃金の下方硬直性の経済学であると解説している。しかし原書を読むと、そのような理解だけではケインズの本質をとらえていないことが分かる。ケインズは戦後矮小化されたのである。
大学の授業や経済学書を鵜呑みにする前に、一度じっくりと挑戦してみるといいかもしれない。そして独自の市場経済観を養って欲しい。
大学の授業や経済学書を鵜呑みにする前に、一度じっくりと挑戦してみるといいかもしれない。そして独自の市場経済観を養って欲しい。