受験の叡智 受験戦略・勉強法の体系書 99%の受験生が知らない究極・秘密の受験戦略・勉強法 (YELL books) の感想

いろいろやるより、何か一つを何度もやって完璧にしたほうがよい

受験生にとっては、耳たこの話です。
しかし、私は、合格したいがために、いろいろな受験本を読み、いろいろ参考書の意見を聞いて回って、いつの間にかそのことを忘れ「あれやんなきゃ」「これやんないと不安」というように色々な教材に手を出し・・・受験失敗しました。
この本は、そんな私にその言葉を、確かな説得力を持って教えてくれました。

この本に出会えて良かったです。受験が終わった後にも同じことが言えますように。

巷に多くある、いわゆる勉強法について、本書は大学受験についての勉強法が書いてある。だがこの本は内容が斬新である。いや、正確には、あまりに平凡すぎて逆に斬新であるといえる。難問は出来なくてよいとか、過去問を重視せよとか、数学・理科・社会は高校の教科書が大事だとか、英語や国語は沢山の教材をやる必要はないとか、まあ要約すればそんな内容である。では、どこが斬新かといえば、「なぜか」の説明が論理的なところである。だから精神論とか、とにかく頑張れみたいな話は出てこない。大学受験生には一読いや精読をおすすめしたいが、星4つにしたのは、受験計画の話が少し現実離れしていて、相当出来る生徒を対象にしていると感じたから。標準的な問題集を夏休みまでに終えて9月から過去問演習というのは、現役なら優秀な中高一貫校生か、もしくは浪人生でないと難しいだろう、からた。

勉強法は全教科にまたがり、重要なことはしつこいくらい何度も繰り返して書かれています。悪く言えばくどいんですが、逆に言えば頭に残るので、それはそれで良かったです。おおまかに言うと前半は受験戦略、後半は勉強法となっていますが、それぞれの構成の量もちょうどいい感じで読み進めやすかったです。塾が出版しているとのことですが、宣伝的なものもほとんどなく、不快感を覚えることもありませんでした。基礎からやり直すべきとする作者の考えは、高校生の視点から見るととても入りやすいと考えられますし、難関大突破には難問が求められていると考えていただけに、やる気も出てきました。勉強法は確かにそんなに特別なものでもないかもしれませんが、東大生が語っているということは、一般的なものが一番効果がある、と捉えれば別に良いのではないかと思いますし、勉強法以外の受験戦略など、何度も見返したくなる内容も多かったと思います。
勉強法に関する本をもうすでに何冊も読み、ありとあらゆる勉強法を網羅している、という方にはあまりおすすめ出来ませんが、これから頑張って勉強を始めてみよう、と意気込んでいる方はぜひ読んでみてはどうでしょうか。

この本は一般的なことを言っているようで、実はとても鋭い視点で一般的には言われていない点について論理的に、明確な根拠とともに分析し書かれています。思わず感動してしまいました。精神論的なことは一切言っていないのに本当のやる気が出る本です。

勉強法本というと個人の合格体験的なものをすごい方法だと謳ってみたり、中にはなにか宗教的な精神論で受験生を煽ったりという酷いものもありますが、この本は根本的な発想が全く異なります。

どう受験勉強に取り組んでいくべきか、どういう方針で受験対策をしていくべきかの指針を示してくれている本です。受験生は当然ですが、高校１，２年生や中学生の保護者の方にも本当におすすめできる本です。

この本を読み終えた時、私は大きな希望を感じました。（もちろん今も感じています）それは、夢見がちな根拠のない希望ではありません。根拠のある希望です。

この本の著者は、東大理３合格、理２首席合格、文１合格といった所謂『天才』方です。こういった人たちは、より難しいことをしていて、自分のような『凡人』の頭ではできないような勉強を実践しているのだと思っていました。しかしこの本を読んで、それは間違った考えだったのだと、ようやく納得することができました。

少しネタバレになりますが、彼らが使用していた問題集や参考書は、今多くの一般の受験生が利用しているもので、私も使っているようなものでした。彼らが他の受験生と違っていたのは、学習や試験に対する考え方、向き合い方だったのです。それがどのようなもので、どうすれば良いのか、この本には全て具体的なことまで書いてありました。

この本で最も評価すべきことは、全ての根拠が明確に書いてあることです。少ししつこいと思ってしまう程にしっかりと書いてあります。他の勉強法本も何冊か読んだことはありますが、「あれはダメ」「これはダメ」ということは書いてあっても、「じゃあなぜ？」ってことは書かれていませんでした。書かれていても、ちょろっとしか書いてないので、読んでる側も十分に納得が出来ないことがほとんどでした。それが、この本では根拠までしっかり十分すぎる程に書かれてあり、自分でも納得しながら読んでいくことができました。

他の方もおっしゃってますが、私も高校生の出来れば１・２年のころに出会えていれば…！！と強く思っています。しかし、この本は浪人生や私のような仮面浪人生、もちろん社会人受験生も、受験に苦しんでいる全ての人を救ってくれる本だと思うので、全ての受験生におすすめです。
この本に出会えて本当に良かった。こんな素晴らしい1冊を世に出してくれた合格の天使さんに心から感謝しています。

受験のバイブルになるかもしれない一冊です

書いてあることは難しいように見えますが
受験の核の部分をついていて
とてもびっくりしました

この本値段が高くみえますが
この値段でこの質はとても安く思えてしまいます

受験を戦略面から徹底的に考え
勉強法、さらには過去問の位置付けまで
他の本では3冊には及ぶだろう内容を網羅

自分はこの本に出会えてよかったです
大学に合格して就職したときに稼げる賃金にくらべればこの買い物はとても価値があります

一般的な勉強法の本のように見えて、違いました。
これはじっくり読む価値があります。
ただ・・・、ある程度学力がある人にしか理解できない部分もあるように思え、少し硬い本です。
読み辛いと思う人も多いかもしれません。
そういった意味で、この書籍に書いてあることに感銘を受け直ぐに取り入れることが出来る人は、既に合格に近いのかもしれませんね・・・・。

東大受験者にとっては特に必読の本になると思いますし、志望大学との差が大きい受験生にとっては賦活剤であり且つ良い羅針盤になると思いました。

著者は複数名で全員東大生のように思われますが、東大生の中でも数パーセントしかいないような少数のエリート（所謂宇宙人）が書いているような気がしてなりません。　良くありがちな成功経験談を述べているだけの本ではないです。
何となくゾクゾクくる本です。

高１の時に出会えていたならよかった・・・・せめて高２・・・・　現在浪人中ですが、それでも出会えてよかったと思える本でした。