レジナレス・ワールド〈4〉 の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

ほいほい。読みましたぁー。いい加減やめなよと言われそうな、1巻~４巻の一気読みです。個人技無双的なチート活躍モノと思って読み始めたのですが、いやいや、商いと箱庭作りな展開でした。もちろん、桁外れな戦闘力と物語の過程で得られる特別な力で豪快に敵を打ち倒していく部分もあるのですが、正直、商いの展開や街作り、加えて、舞台となる大陸においての有利な版図の拡大についての展開が気になってしまい、当初の予想と大きく外れたところで作品にハマッてしまいましたね。主人公はト〇ネコなんだかライン〇ルトなんだか・・・といった具合の物語です。1巻から早くも商い炸裂で、巻を重ねる毎に特殊能力（称号？）を身に付けながら、事件を解決しつつ協力国を増やしていく流れで４巻となるわけですが、根本的な問題が棚上げされながらも、当面の敵が定まってくる展開です。根本的な問題を印象付ける為に「何だコリャ？」な敵と一戦交える件がありますが、基本、主人公達の商いを軸に異世界の敵勢力との駆け引きを楽しむ巻となっております。少し、いたたまれない話もあったりして、それだけに主人公と同じ目線で敵を憎むぐらい、入り込んで読む事が出来ました（基本、チートはチートなんですが、主人公が微妙に万能ではなく、対処出来ないものは対処出来ないところの作りが本作品では良いスパイスになっておりますね）。箱庭ゲームや自分の領地を強固にしていく展開が好きな方には「お奨め」な１冊かと存じます。でわでわ。