高齢者の機能障害に対する運動療法―運動療法学各論 の感想

紹介されている文献数は数えきれない程ですが、本当によくまとめられており理解しやすいものです。
’’1.運動機能、’’2.運動療法のEBM、’’3.運動機能評価、’’4.運動療法
’’5.転倒予防、’’6.認知的側面、’’7.姿勢アライメント障害、’8.介護予防事業
と、8つに分けられており、順を追って読み進めることで高齢者の様々な側面を学んでいけます。

『高齢者に対して行う評価をほぼすべて網羅し、その基準値もできるだけ記載した』という’’3.運動機能評価は、よく使う
評価なのに他の成書で見たことがないような年代別基準値がいくつも記載されており、参考になります。

’’5.転倒予防でもそんなことが転倒に関係してるのかと目からウロコでした。

他の項目でも本当に勉強に興味深い内容や、EBMとして当たり前と思っていた運動療法にエビデンスがなかったこと
など数多くの「なるほど！」と「えぇ！？」を感じました。

中でも特に学生にぜひ個人的に読んでもらいのは’’7.姿勢アライメント障害の項です。絶対に勉強になると思います！

理学療法の対象の大部分は高齢者ですから、高齢者のことを知る最高の1品です☆

※値段が高いと感じたので☆は4つにしました。