世界で通用するサッカー選手育成を目指せ! 「自ら考える」子どもの育て方 の感想

質問の仕方、褒め方、叱り方、親のかかわり方によって、
自ら考える子どもになるのか、指示待ちになるのかが
変わるのだなと良くわかった。

特に本書で良かったのが、逆算して夢を語らせるということで、
これは、どのスポーツでも、仕事でも大切だと思った。
サッカー選手になりたいという夢だけではなく、
18歳でプロ契約していると仮定して、どんな条件が必要か？
16歳~17歳ではどうなっているべきか？
そのために5年後は？3年後は？と逆算していき、
1年後の目標のためにスキル、メンタル等の向上のために
日課としてやるべきことを設定し、実践していくことの
方法と実践が詳しく書かれていたことが勉強になった。

矯正・強制ではなく、ideaの提示、leading、support及びmilestoneの適正な配置こそが有益であると再認識した。
昨今の教育現場では様々な問題が浮き彫りになっているが、いわゆる教練の流れをくむ学校教育とは一味違う「垢抜けた」
プロ（下部組織）の教育方針、理論を垣間見ることが出来たと思う。J leagueが比較的成功をおさめているように見える一因であろう。
サッカー、スポーツ分野にとどまらず、「自分以外に何かを伝える。」という観点で、非常に重要な要素が詰まっている一冊である。