明日の子供たち の感想
参照データ
タイトル | 明日の子供たち |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 有川 浩 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344026148 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » あ行の著者 |
購入者の感想
児童養護施設について全く予備知識がないままに読みましたが、施設を出た後のことに焦点を当てていたのが新鮮というか、そこにも課題があるんだと納得しました。かつて施設に在籍した女の子のくだりは泣けましたが、そこが見事に退所(高校卒業?)後の課題を浮き彫りにし、そのあとの話につながっていく展開は見事でした。
私は子供、特に思春期の子供が成長していく姿を描いた物語にめっぽう弱いのですが、それを差し引いても、この物語に登場する子供たちは格好良かったし、それを支える大人たちも素敵でした。
有川浩さんらしい、一気に読める素敵な本です。
私は子供、特に思春期の子供が成長していく姿を描いた物語にめっぽう弱いのですが、それを差し引いても、この物語に登場する子供たちは格好良かったし、それを支える大人たちも素敵でした。
有川浩さんらしい、一気に読める素敵な本です。
児童養護施設が舞台になっていて、そこで働く職員とそこで生活をする子供たち双方の視点で物語が展開されていきます。児童養護施設の物語と言うと暗く、悲惨な物語を想像するかも知れませんが、この本で描かれている物語は、そういったものとは一線を画しています。むしろ希望に溢れ、さわやかな気持ちになれるストーリーだということができるでしょう。もちろん、ここで描かれているのは、楽観的すぎる物語かもしれません。現実は、そんなに簡単なものではないという意見もあることでしょう。しかし、本書はあえて明るく軽快な物語にすることにこそ意味があったのだと思います。