21世紀型スキル: 学びと評価の新たなかたち の感想

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参照データ

タイトル21世紀型スキル: 学びと評価の新たなかたち
発売日販売日未定
販売元北大路書房
JANコード9784762828577
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般

購入者の感想

21世紀型スキルとは何かについて知りたい人にとってはとてもためになる本。
現在の教育改革において,企業側がイニシアティヴをとりながら,どのような方向性を求めているかがよくわかる。
急いで訳しているだけあって,カタカナ表記などには表記ゆれも目立つが,意味理解を妨げるものではないし,本の重要性から十分実用に足るだろう。

ただし,このあたりの能力論を大つかみするには不適。
本としては,松下佳代らの『<新しい能力>は教育を変えるか』を先に読むと理解が進むし読みやすくなると思う。

内容に関しては疑って読むべきでだ。
建前では知的エリートだけでなくすべての人に21世紀スキルが求められるといいつつも,やはり主眼は稼ぎを出せる少数者にあるのだな,と思わせる。
21世紀型スキルと呼ばなくても今まで生きてきた人も多かれ少なかれ使ってきたはずのスキル群の教育を再定義するなかでは,やはりICTリテラシー等に関する部分が強化されているし,第1章で示される仕事タスクの動向に関するグラフも,かなり誤解を誘おうとしているのが透けて見える。
(総量の違ったはずの1960年を一律50%として示しそこからの増減だけを示したり,40%をグラフの下限とすることで見た目ゼロになるように誤解させたり)

正直なところ,第1章の「ちょうど,工業経済が,製品を生産・販売・消費する職業に依存してきたように,情報時代と知識経済は,情報の生産・販売・消費する職業を必要としています」(p.3)という表記がすべてを表している。
単に情報を生産・販売する人を作るのではなく,それらのシステムに乗って,情報の消費者を増やすことで利益を上げたい企業が,このスキルの普及にリーダーシップを示しているのだ,と。

世界的に見た教育の現状,流れをわかりやすくまとめてあります。
これまでのような教育をしていては,何も変わりません。
教育に携わる人は読むべきだと思います。

最初読んでも意味の分からない言葉があるので
わかりにくいと感じるかもしれませんが
先に最後の今の日本の学習指導要領に照らし合わせて書いてあるところから
読むのもよいかもしれません。

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