RePUBLIC 公共空間のリノベーション の感想

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タイトルRePUBLIC 公共空間のリノベーション
発売日販売日未定
製作者馬場 正尊
販売元学芸出版社
JANコード9784761513320
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

日本では公共(パブリックスペース)と十把一絡げに表現されているものが、大きく分けて3つになるという理論は良かった。
これだけで、公共スペースというぼんやりしたカテゴリーが、スッキリ理解できた。
事例については、日本において公共スペースをつかうのは手続きやきまりがめんどくさいという印象。

 この本は、中古マンションや古民家のリノベーションで新たな息吹を与えることに成功した東京R不動産のデレクターが綴る、公共のリノベーションに向けた、理論、実践、アイデアが満載の実践書である。

 無味乾燥の公共空間を、ワクワク感や楽しさ、面白い仕掛けで「リノベーション」を指南する。空間を変えることによって、「マネジメントやルール」が変化し、「人々の変化を促す」、そして公共空間のあり方提示で、「新しい公共の概念を問い直したい」。これが、本を貫くコンセプトだ。

 取り上げた公共空間は、「公園」「役所」「水辺」「学校」「ターミナル」「図書館」「団地」の7つ。

 公園の章では、「公園はだれのものだろう?」が発想の原点にある。本当に、子どもを安心して遊ばせられるのだろうか。規則!、規則!で不自由な公園ではないか。行政で公園を管理することができない時代がやってくるのではないか。そんな視点から、セントラルパークのように周辺の受益地に負担をもとめる受益者負担やネーミングライツを活用した企業による公園再生、社会実験や一時占用許可の活用、公園内のスタバやカフェなど事例を提示し、公園で挙げた利益を公園に還元する仕組みをつくろうとも提案している。また、昼は子どもの遊び場が、夜はシアターやビア・ガーデンに早変わりし、眠っていた公園の夜の顔をよびさます。あるいは、公園をエリアで区切って地域住民が花壇や菜園にして管理する・・・・等々、既成の概念を覆し、自由や多様性の実現を提言している。

 役所の章は、「なぜ役所はどこも同じような空間なのだろうか」と疑問を提示。空間も変われば組織も変わる。隔絶され、均質な役所からの脱却を呼び掛けている。 庁舎にテラスをうまく配置し、市民と職員の井戸端会議ができる空間を演出した市役所を紹介したり、カウンターを丸いテーブルを変えたりすることを提案し、空間ひとつでコミュニケーションのあり方が変わるとしている。また、まちづくりの部署は街中の空き物件を活用して街中に配置する、児童福祉課の隣に小さな託児所を設置して小さなリアルを体現する、1階を開放して街とつなげる、あるいは、地下の食堂を眺めのよい最上階に設置して役所を日常とつなげるなどを提案している。

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