完訳アンデルセン童話集 1 (岩波文庫 赤 740-1) の感想
参照データ
タイトル | 完訳アンデルセン童話集 1 (岩波文庫 赤 740-1) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ハンス・クリスチャン・アンデルセン |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003274019 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
アンデルセンの童話を知らない人はいないと思うのですが、アニメや絵本で接した方も多いのではないでしょうか。それもいいのですが、アンデルセンの書いたものをなるべくそのまま味わってみるのもとても良いと思います。原文が読めればいいのですが、翻訳となればやはりこの作品ではないかと思います。この本は訳者が昭和13年に翻訳したものを、本人が昭和38年に改訳したものです。現代語とは趣が異なる部分もありますが逆にアンデルセンの時代をイメージしやすい古風な感じもします。第一巻には、有名な「親指姫」「人魚姫」「裸の王様(皇帝の新しい下着)」が含まれていて、子供の頃読んだり聞いたり見たりしたイメージとはまた違った印象を持つと思います。特に「人魚姫」の悲しみは大人になった今のほうが余計に胸に迫りました。又、「旅の道ずれ」「大クラウスと小クラウス」などブラックな趣の物語など絵本とは違ったアンデルセンの魅力が存分に味わえると思います。文庫のアンデルセンは大人の方向きだと思います。