安部公房とはだれか の感想
参照データ
タイトル | 安部公房とはだれか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 木村陽子 |
販売元 | 笠間書院 |
JANコード | 9784305706928 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
前半は、安部公房「入門書」。後半は、かなり本格的な作品論の2部構成からなる最新形の文芸評論という感じだが、とにかく「読みやすい」の一言に尽きる。軽快な語り口で、「マルチな」公房像が浮かび上がり、門外漢の私にも楽しく勉強できた。欲を言えば、後半の作品論はもう少しメジャーな作品(例えば、「壁」、「他人の顔」、「箱男」とか)を取り上げて欲しかったが、約300頁相当の分量であること思えば、致し方ないともいえる。続編に期待したい。