錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし) の感想

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参照データ

タイトル錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)
発売日販売日未定
製作者百田 尚樹
販売元講談社
JANコード9784062167000
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » は行の著者

購入者の感想

手ごろな値段で購入しましたが、商品も大切に保存されており満足しています。

こんな中身がないのに分厚い本は、本屋や図書館の書棚の場所を取るだけ。
いかにも立派な本田という体裁なのだが、買った人は一様に後悔するだろう。
ちょっと有名になったというだけで、こんな本を平気で出版社の考えが分からない。
小説は面白くないと思う読者が増えることを願っているのだろうか。

とにかく文章に無駄が多く長い。同じことを繰り返し繰り返し述べる。
この作家は文学者ではなく、単なる物書きなのだろう。
3分の1か、4分の1に文章を削り取れば、まだ読める作品になるのかもしれないが。

作田又三という人物の破天荒な人生を描いた長い長〜い小説だ。しかも前後編あわせて1200ページもの長さなのに、一生を描いたのではなく半生だ。
しかも驚くべきことに、これだけのページ数を費やし様々な出来事があったにも関わらず、主人公の又三はほとんど成長しないまま物語は終わってしまう。
この小説の主題は『人間の本質なんてものは、何があったってそうそう変わるものではないよ。』ということなのか?と思うくらい、同じ過ちを繰り返し、その周辺に迷惑を掛け続ける。そして、愛する女性たちからは愛想を尽かされ続ける。
確かに人間の本質なんてそうそう変わるものではないけれど、これだけ延々と1200ページも読むと、残るのは徒労感だけだ。
「永遠の0」や「BOX!」の作者だけに読ませる力はあるけれど、さすがにちょっと辛かった。
百田尚樹作品はいつもは高評価だが、今回はさすがに辛い評価にしかならない。

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講談社から発売された百田 尚樹の錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)(JAN:9784062167000)の感想と評価
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