The Science of Interstellar の感想

ｶﾘﾌｫﾙﾆｱ工科大学の名誉教授でﾌﾞﾗｯｸﾎｰﾙ等の理論物理の権威であり、本作品の科学顧問であるｷｯﾌﾟ・ｿｰﾝ教授が、丁寧に具体的に、映画で分かりにくかった物理現象を分かり易く説明している。映画に登場する地球の気候変動、ｶﾞﾘｶﾞﾝﾁｭｱ（ﾌﾞﾗｯｸﾎｰﾙ）、ﾜｰﾑﾎｰﾙ、ﾏﾝ博士の惑星、ｸﾗｲﾏｯｸｽに出てくるﾃｾﾗｸﾄ（過去に通じた擬似四次元空間？）等で、その詳細が？？だった部分について、仮説ではあるがﾓﾃﾞﾙを用いて説明されている。物理に興味が有る方なら、本書で映画の面白さが倍増するはず。それにしても、ここまで理論的に真剣に考えているとは想像していなかった。ちなみに、映画の黒板で難しそうな方程式が書かれている場面が出ているが、これはｷｯﾌﾟｿｰﾝ教授が書いたものらしい。