関数プログラミング実践入門 ──簡潔で、正しいコードを書くために (WEB+DB PRESS plus) の感想

本書は、普段 Ruby や、JSなどのスクリプト言語（命令型言語）を利用している人に対して、
関数型言語の特長、メリット/デメリットなどを分かりやすく解説してくれています。

私のレベルとしては、

・計算機科学などのアカデミックな教育は受けていない
・プログラミングは Ruby, JS などのスクリプト言語のみ
・関数型は、Lispを少し触った程度

というくらいであるため、モナドやカリー化、高階関数など、関数型言語を代表する機能や概念は、聞いたことがあるけれど、まったく理解はしていない、という状態でしたが、
本書をざっと一気に読んでみた現在、少しですが、その意味を理解できたような気がしており、これまで自分には縁遠いと考えていた、関数プログラミングが少し身近なものになったように思えました。

また、本書の良い点として、テーマが難しい話でありながらも、想像以上に分かりやすい解説になっており、こういうった表現が適切かどうかは分かりませんが、できる人のための本ではなく、できない人のための本という印象です。

本書をは、プログラマとしての自分を広げてくれた数少ない良書であり、成長に行き詰まっていたり、成長意欲がある方は、必読の書籍と言って良いでしょう。

最後に、本書を執筆された、大川様にこの場を借りて御礼申し上げます。