深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 沢木 耕太郎 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101235059 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » 日本文学 |
購入者の感想
文庫本なら全6巻、単行本なら全3巻。
『深夜特急』に出会ったのは、23歳、社会人になったばかりだった。
この本は非常に毒性の強い本で、この本を大学生時代に読まなくて良かったと思う一方で、
大学生時代に出逢いたかったという相反する気持ちにもなった。
とにかく、読むと旅をしたくなるのだ。
治安とか、食の問題とか、自分の健康状態とか、そういうものも気になるが、
だけどソワソワして落ち着かなくなってしまう。
まだ見ぬアジアの喧騒渦巻く街並みを空想し、そこを小汚い恰好でうろつく自分を妄想する。
あれから12年。
35歳になった今、改めて『深夜特急』に乗ってみようかと思う。
もし、自分の子どもが高校生か大学生で、この本を読もうとしていたら、
親として非常に複雑な気持ちになりそうな気がする。
「読ませたい」という気持ちと、感化されて「旅に出る」と言われたらどうしようという不安。
可愛い子には旅をさせろとは言うものの、このご時世、沢木さんのような旅のやり方は危険だし、
気軽に旅立たせるような気分にはなれない。
読ませるべきか、読ませざるべきか。
そんな葛藤を抱かせるほどに、この本の持つ毒は強いのだ。
『深夜特急』に出会ったのは、23歳、社会人になったばかりだった。
この本は非常に毒性の強い本で、この本を大学生時代に読まなくて良かったと思う一方で、
大学生時代に出逢いたかったという相反する気持ちにもなった。
とにかく、読むと旅をしたくなるのだ。
治安とか、食の問題とか、自分の健康状態とか、そういうものも気になるが、
だけどソワソワして落ち着かなくなってしまう。
まだ見ぬアジアの喧騒渦巻く街並みを空想し、そこを小汚い恰好でうろつく自分を妄想する。
あれから12年。
35歳になった今、改めて『深夜特急』に乗ってみようかと思う。
もし、自分の子どもが高校生か大学生で、この本を読もうとしていたら、
親として非常に複雑な気持ちになりそうな気がする。
「読ませたい」という気持ちと、感化されて「旅に出る」と言われたらどうしようという不安。
可愛い子には旅をさせろとは言うものの、このご時世、沢木さんのような旅のやり方は危険だし、
気軽に旅立たせるような気分にはなれない。
読ませるべきか、読ませざるべきか。
そんな葛藤を抱かせるほどに、この本の持つ毒は強いのだ。