奈良美智 ドローイング作品集 YOSHITOMO NARA NO WAR! ([バラエティ]) の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

NO WARというタイトルでまとめられると、どの絵もそう見えてくることが、逆に奈良美智の作品の多義性を証明しているような・・・。
戦争を表現したものは、絵でも写真でも映画や本でもたくさんあって、中には
目をそむけたくなるような悲惨なものもある。それらに比べて奈良さんの絵は一見、対極にも見えるが、特にB2サイズのポスターの絵は、NO WARのメッセージが深く響いてくる。
今、このタイトルを付けて、奈良さんが作品集を出した意味をしっかり感じないとと思う。

好きすぎてもう１冊購入しようかと思ってます。
私はアート作品とか詳しいことは全然わからない一般人なのですが、単純に奈良さんの作品が大好きです。

子供って生まれた時からそれぞれ個性を持っていて純粋じゃないですか。
うれしい時はすごくうれしいし、欲しいものはすごく欲しいし、かなしい時はすごくかなしい・・・。
一方で大人は、いろいろ隠して、我慢して、学んで、あわせて・・・。
それが成長といえるのかもしれないけど、子供のように単純な感情を出すことが悪いわけじゃないんだよって
言ってるような気がして・・・。
赤いワンピースを着たつり目の女の子が「あんたの考えてることわかんない。だからなんなのさ。」って言ってるみたい。
「ほんとくだらないよねぇ」って自分に言ってみて元気になれるようなところがあります。

本のタイトルについては想像の幅が狭くなるという意見もあるみたいですけど、私は特に関係ありませんでした。

表現をする人は、熱い想いや願いなどを作品作りの礎にされる方が多いと思います。
この作品集は「NO WAR」に対する願いを込めた作品を中心に構成されてると思うので問題ないと思うのですがダメなのでしょうか？

むずかしいことはわかりませんが、「好きだから好き！」でいいと思います。