フォトテクニックデジタル 2014年 12月号 の感想

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「ヌード、襲来。」と題した特集に38ページも割いていますが、
フォトテクニック編集部として読者に何を伝えたいのか、
まったくわかりませんでした。

ヌード撮影のテクニックを紹介するわけでもなく、
最近はこういうヌードが流行っている、
という解説があるわけでもありません。

エロスを追求しているわけでも、
かといってアートなヌードというわけでもないです。
何のテーマもなく、ただヌードグラビアが羅列されているだけです。
特集全体に統一性がとれておらず、非常に散漫な印象を受けました。

特集以外ではオリンパスの最新レンズを使ったグラビアに期待していたのですが、
写真の色味が不自然なうえ、モデルの肌に過大な修正処理が施されているので、
レンズ性能を推し量る参考にはなりませんでした。

救いは「星空のある風景撮影」という企画です。
今号のなかで「フォトテクニック＝撮影技術」を解説する唯一の企画です。
星空撮影の専門書籍を読んでも、いまいちわからなかったポイントが
丁寧に解説されていたので、大変参考になりました。
この企画がなければ、このレビューの★はゼロです。

ヌード特集をやれば、売り上げがよいのでしょうが、
あまりにも杜撰な内容で、本当にうんざりしました。

背に腹は代えられず、ヌード特集をやるにしても、
もう少しテーマ性をもった特集にしてほしかったです。

今号の内容は写真やカメラの雑誌というよりも、
ただのヌードグラビア誌という感じでした。