日本の国宝100 (幻冬舎新書) の感想

　著者は、日本の国宝１００をチョイスしてアカデミック？な記述で解説しているから肩の凝らない書になってはいる。
　が、このジャンルの本では欠かせないと思う写真の掲載が少なく、たった数ページだけ（それも不鮮明で小さい）とはお寒い限りである。
　最澄と空海の記述では、著者の勉強不足も認められるような間違った記述もあった。
　この遣唐使のくだりを読んだら、評者が知らない他にも間違った記述もあると思いだしたら、その後のページを読む気がしなくなってしまった。
　
　

　前半は仏像ばかり、後半は絵画ばかり。
仏教に詳しくなければ面白くないし、西洋絵画に毒された若者にはチトわかりにく。
書かれている話も、アッチ飛んだりコッチ飛んだりとわかりにくい。
国宝について説明されておらず、これでは週刊芸能雑誌の記事以下だ。